安倍総理訪韓の真の理由&総理改憲案の隠し球『実力組織』への置き換え…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2018.01.30 Tuesday 00:03
くっくり


 これは6年前の自由民主党の憲法改正草案に全部盛り込まれてる。
 本来はこれでやるべきだが、絶対に発議できない。
 総議員の3分の2は無理。
 公明党だけじゃなく、自由民主党の中にも反対が。
 だからこれに固執したら、できない。

 安倍総理の案には僕は反対だが、総理の真意は、発議できる案にして、拉致被害者救出や尖閣防衛に早く取り組まなきゃいけない。
 その真意は汲んで、でも自衛隊の明記は間違いで、軍法会議なき自衛隊を固定化することになるから、「自衛権の発動は妨げない」という案を12月20日に出した。
 根回ししなかったのは、案だけ聞いて、その場で「いい案だ」と言って賛成してくれる人たちが複数いたら、僕はこれは進めるつもりだった。
 そこで誰もいなかったら、おそらく誰もいないだろうと思ったが、いなかったら自分の案は諦めようということで出した。

 しかも出す時には、最後の国民投票にかける案のうち、僕の案はこの部分(右端の斜線)でないといけない。

image[180129-08kaiseian.jpg]

 なぜかというと、自由民主党の案、公明党の案がここ(その左)に乗っけるんです。
 野党の案も乗っけて、それでこれを3分の2以上で発議。

 しかも大事なのは、このあと国民投票に行った時に、51対49ではダメ。
 たとえば憲法改正賛成が51だった場合、オールド・メディアは「日本は不当に分断された!」となるから、どんなに悪くても6対4か7対3にしないと。
 だから、のりしろを置いておかないといけない。

 僕は今の案で完璧だと思ってるけど、別の側面で言うと、ここ(右端の斜線部分)を言っただけなんですよ。
 その他の部分に大きなのりしろを置いておいて。
 「自衛権の発動を妨げない」だけ言うと、必ず、集団的自衛権を全部使うつもりだと言われるから。
 集団的自衛権を制限することは実は僕は賛成なんですよ。
 日米同盟の現状から言って、フルスペックの集団的自衛権を自衛隊が持つと、アメリカの間違った戦争に本当に連れて行かれるから。
 その制限する言葉を、党内や公明党や野党で付けるというのが僕の目的。

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