慰安婦問題年表(2)2016- <追記あり>

2018.01.26 Friday 00:13
くっくり



6月15日
日韓合意は不当だとして、韓国の元慰安婦の女性10人が韓国政府に損害賠償を求めていた訴訟で、ソウル中央地裁が、原告の訴えを棄却した。地裁は「合意の法的責任の認定や合意に基づき日本が拠出した10億円の性格が不明確な点など、不足する部分は多い」としつつも、「外交的行為は国家間の関係で幅広い裁量権が許容される点を考慮すれば、違法とはいえない」との判断を示した。一方で、合意により原告個人の日本に対する損害賠償請求権が消滅するとはみなし難いとした。

6月18日
韓国の康京和外相が就任1年の記者会見で、慰安婦問題について「国際社会で慰安婦問題が『戦時の女性への性暴力』という非常に深刻な人権問題として位置付けられるよう、韓国外務省として計画している」と述べた。同日、外務省は外交ルートを通じて韓国側に抗議した。

6月19日
韓国の康京和外相が紛争地域における性暴力の根絶に向けた「女性とともにする平和イニシアチブ(主導)」の発足を宣言し、関連する市民団体の代表や専門家ら21人を諮問委員に任命した。諮問委員には、元慰安婦を支援する韓国挺身隊問題対策協議会の尹美香代表や、元慰安婦が暮らす施設「ナヌムの家」の安信権所長ら、慰安婦問題に関わる人物が少なくとも5人は含まれている。

7月7日
台北の慰安婦記念館で、アンネ・フランク展が始まった。オランダ・アムステルダムの博物館「アンネ・フランクの家」が協力し台湾当局も助成する展示会だが、宣伝用リーフレットにナチスのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)と慰安婦問題を同列視するかのような表現がある。

7月11日
米カリフォルニア州サンフランシスコ市で、慰安婦を「性奴隷」と記した碑文や像の寄贈を受け入れ、公共物化を承認したリー市長の死去に伴って行われた市長選で当選した元市議会議長、ロンドン・ブリード氏が市長に就任した。就任演説では、像などの公共物化を受けて大阪市が姉妹都市提携の解消を決定したことには触れなかった。

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