本当の「憲法変えるな」勢力は自民党に&米国の間違った展示を修正&半島情勢…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2018.01.08 Monday 19:28
くっくり



 ちなみに不肖私が提案した「本九条は、自衛権の発動を妨げない。」、「行使」じゃなくてあえて「発動」としたわけですが、これについての勉強会は今月の間に始まります。
 いちおう形としては全ての国会議員への呼びかけをしています。

 その立場で申せば、「多くの党の賛同を得る形で発議してほしい」というのは、むしろ普通に聞けば、改憲の足音が聞こえるというような思い込みいっぱいの気持ちじゃなくて、普通に聞けば、「多くの党が賛同できないんだったら、先延ばししましょうか」に聞こえるんですよね。
 これは政治的にはむしろ当たり前の発言ではある。
 いま、「多少対立があっても乗り越えて」って言った瞬間に、もうワーッと。
 神経過敏になってるから。

 これ普通の主権国家ではあり得ないので。
 いかなる憲法も人間が作ったもので、改正するのが当たり前だから、我が憲法にも96条に改正条項があるんですよね。
 発議もそこに書いてあるからやる。
 最終的には国民投票で判断。
 そんな当たり前のことで神経過敏になったり、いままで言ってきた「戦争の足音が聞こえる」ってやつを改憲に置き換えて、「改憲の足音が聞こえる」という奇妙な言葉を書く新聞ってないんですよ。
 相当左に傾いてると言われるニューヨーク・タイムズでもそんなことはあり得ない。

 異常な社会風土、異常な敗戦後の社会がそのまま続いてるので、とにかく戦争に負けて、日本は悪かったんだという憲法だから守らなきゃいけないと、永遠に日本は頭を下げてなきゃいけないと、いうメンタリティ。
 そういう気分が横溢(おういつ)してる社会、それを反映してる国会で、もしも、多くの党の賛同が得られずとも正しいと思えばやりますと言ったら、それだけで「内閣倒せ」になるわけですよ。
 でも本来リーダーシップとはそういうことなんですよね。

 でもそれをあえて柔らかく言ってるだけだから、政治的に当たり前のこと言ってるだけだと言ってもいいけども、ただ現実には、この通常国会の長い会期を経て臨時国会でやるか、通常国会を延ばしてやるかにしろ、今年中に決着つけるんだったら、とてもたくさんの党、国会議員が賛成してくれる発議っていうのは、そもそも矛盾するんですよ。

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