「小池劇場」の真実(有本香)・朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実(崔吉城)・空母いぶき 8巻(かわぐちかいじ)

2017.12.11 Monday 17:02
くっくり



 読み進めるうち、小池さんが鳩山由紀夫元首相とだぶって見えてきました。
 普天間基地の移設先を「最低でも県外」と突然言って、問題をややこしくしたのと似ているなと。

 もちろん悪いのは小池さんだけじゃありません。
 「小池劇場」に乗っかったメディアも共犯です。

 「メディアが広めた豊洲のウソを正す」の項で、有本さんは読者にこう呼び掛けています。

【マスメディアが広めた10項目のウソに基づくストーリーについて、公開されている資料を使って正解を挙げていく。読者の皆様には、これを一人でも多くの人に知らせ、豊洲や市場関係者が被った風評被害を減らすことにご協力いただきたい】

 とはいえ、「正解」の部分までここに引用してしまうと、本が売れなくなってしまう恐れもあるので、「ウソ」の部分だけ引用しておきます。

《小池劇場で広められた市場問題のストーリー》
 ①汚染があって市場には不適切な豊洲という土地に
 ②石原慎太郎が利権のために強引に移転を決め
 ③高い値段で土地を買い
 ④土壌汚染対策と建物の工事費に多額の費用をかけたにもかかわらず
 ⑤まだ、地下水のベンゼンの濃度は高く
 ⑥床の下には盛土がなく、「謎の空間」が広がっていた
 ⑦これら一切を石原さんと一緒に進めてきたのが「ドン」率いる都議会自民党である
 ⑧豊洲市場は今もまだ安全だとは言えない施設で
 ⑨そんなものに6000億円もの税金が使われた
 ⑩こうした間違いを小池さんが丁寧にチェックしている

 これら10項目の「ウソ」を、有本さんが1つ1つ正していってくれています。

 メディアが本来の役割を果たしていれば、東京都もここまで酷くはならなかっただろうに…。
 どうか有本さんのこの声を真摯に受け止めてほしいものです。

【報道に携わる者は、何よりも「事実」に誠実に向き合わなければならない。政治を監視するのは「メディア」ではなく、有権者だ。メディアはその有権者の監視に有用な「事実」を提供する媒体に過ぎない、という謙虚さを忘れてはいけない】

 これは、未だに尾を引いている「森友・加計」についても言えることですよね。

 「小池劇場」で広められたストーリーについて、特に、大ざっぱな情報しか入ってこない関西では、未だに信じている人が大半のように思えます。

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