選挙結果より世論調査の方が正しいと主張するメディア…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2017.10.30 Monday 19:48
くっくり



 国会の中で横から見てても、政党と言えるものは存在してないので。
 執行部は一体何なのか、党全体としての理念は一体何なのか。
 地方組織は残ってるといっても、地方組織は選挙で事実上、希望の党は民進党に足腰動いてもらった。
 もともとお金と人、候補者足りないので、小池さんが上手く前原さんを取り込んで、お金と人の手当したと。
 だから希望の党と言ってるけど、当選した人はほとんど民進党の人。
 国会の中、特に参議院にひとかたまりにある民進党が、参議院独自の政党ってはっきり言ってればまた別ですが、それ言ってないですから。
 政党のこと言う前に、正直僕は一番不可思議に思わざるを得ないのは、小池百合子さんと前原誠司さんという、政界を代表する著名なお二人の今の判断が、僕は理解できないんですよね。

 前原誠司さんは長年の親友で、今も変わりなく友達です。
 今回の件については一度メールでご意見差し上げただけで、その後直接話はしてません。
 しかし友情は変わらない。
 僕は意見の違う人、友達に多いですから。
 朝日新聞にもいますし。

 前原さんについて不可思議なのは、1本目のニュースにあった、「一定の方向性を決めた上で辞任させていただく」と。
 これが民進党の人たちから非難囂々。
 前原さんの真意は分からなくはない。
 直接話してないから推測するだけですが、ひとつは政治家を辞めるわけじゃないから、何か形をいちおう作って、あるいは、あえて言えば、みんな困ってるんだから形を作ってあげて、それで辞めた方が影響力は残るんじゃないかという考え方がたぶんひとつある。
 もうひとつは、友達だから無理に言うわけじゃなくて、やっぱり純粋に、いきなり辞めてしまうのは無責任だから、特に今はもうぐちゃぐちゃの状態ですから、何らかの、まさしく前原さんが言ってるとおり、方向性を出してから止めるべきだという責任感。
 その2つが中心だろうと思うんですよ。

 しかし、これ、僕個人の考えですが、政治記者として政治を長い間客観的に見てた立場からも申し上げれば、すぐ辞めた方がいいです。
 無責任と言われてもすぐ辞めて、辞める時に、小池さんと実際どうだったか、それから両院議員総会で全員一致に見えた手続きが、客観的に言うとどうなのか、そういう誰もが今必要としてる情報を提供した上で、すぐに辞めるべきです。

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