半島危機のなか行われる戦後最も重要な総選挙…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2017.09.19 Tuesday 00:07
くっくり



 昨日、独立講演会で一番僕が申し上げたのは、実はヨーロッパではたとえば旧ユーゴ戦争、僕も行ったりしましたけれども、隣の家どうしで包丁やナタで殺し合うっていう無惨な戦争ですから、ね。
 でも無惨な戦争には間違いないけれども、冷戦時代をああやって自らの血であがなって、犠牲は本当にたくさん出たけれども、時代を乗り越えて、新しい時代を作っていったのが今のヨーロッパですよね。
 アジアはそれ、さぼってきたんですよ。
 だから東西両ドイツは統一したけれども、南北朝鮮はまさしく分裂したままで今の戦争の危機に立ってるわけですよね。

 その大きな理由は、実は日本が、戦争に負けた国って自分で思い込んで、負けたのは事実ですけれども、負けてないと言えっていわゆる右翼の方から激しい抗議も来るんですけれども、いや、負けました。
 負けたからと言って、頭をずっと下げてなきゃいけないっていう話はないんですよ。
 それはむしろ逆さまなんです。
 一度喧嘩に負けたら相手の言うこと一生聞くのかっていうのと、同じです。

 日本がずっと頭下げてて、自由世界のリーダーのはずの日本がリーダーシップを発揮しないから、東西冷戦の構造がそのまま残ってしまってたわけですよね。
 で、それが今これ変わろうとしてるわけですよ。
 半島が、戦争であれ、あるいは北朝鮮に核兵器を許してしまうっていう最悪の米朝の裏合意になるにせよ、今までのアジアの仕組みが変わってしまう、その時に日本は、敗戦後初めて役割を発揮しなきゃいけない。
 だから今回の総選挙は、その話なんですよ。
 だからある意味、敗戦後もっとも重大な総選挙とも言っていいんですよ。

 で、さっき何で冒頭、9月28日国会開いた冒頭、すぐに解散して、一番早い日程の10月22日に投票する案が一番強いかというと、22日が大安っていうことよりも、この詰まり具合(10月18日の中国共産党大会、11月のトランプ大統領アジア歴訪)を考えたら、とにかく早いに越したことはないわけです。
 だから、共産党大会やトランプさんの日中韓歴訪まではないけれども、しかし10月29日投票だったらもう本当に目の前になりすぎるから、できれば22日にやりたい。
 そうすると当然、解散も前になって、本来は所信表明演説とか行った方がいいけれども、それを行うよりもこの大きな大きな部分を考えたら、なるべく早く、もう冒頭にバッと解散した方がいいということなんですよ。

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