悪いことしてないのに謝るな・世論調査は当てにならない・「国連分担金3位になってもいい」は間違い…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2017.08.07 Monday 18:09
くっくり


 一番主な装備を正面装備と言ってる。
 日本の潜水艦も含めて、すごいという話を僕は言ってるが、実は防衛予算が極端に少ないこともあって…。
 予算5兆円ぐらいのうち大半は人件費。
 そのあとは付け払い。後年度負担。
 柔軟に使える予算はものすごく少ない。
 今の正面装備も、つまり昔買ったやつのローンを払ってるばかりから、世界の動きに本当はついていってない。

 これを、外交安保の部会に出てくる人で、最も理解してる一人が小野寺さん。
 安倍総理は経済と安全保障は本当に勉強される人で、特に野党時代の3年半は徹底的に勉強されたので、実は日本の正面装備っていうのは弱体化しつつあるっていう、恐ろしいことに、気がついてらっしゃる。

 なかなかこの話は外に出てこない。
 自衛官は物を言っちゃいけないことになってる。
 部会には制服の自衛官が出てこられるが、答えるのは内局の背広着てる人。
 自衛官はうつむいてメモ取ってるだけ。
 だから最前線の自衛官が、陳腐化した正面装備でどれだけ苦労してるかっていうのが、上がってこない。
 それを表に出した。

 特に南西諸島の防衛やミサイル防衛の強化っていうことだけじゃなくて、宇宙、サイバー。
 中国の武装宇宙ステーションが空の上に必ずいて、日本を攻撃できるというのが、もう目の前なんです。
 年間予算が100兆円になろうとする国で、防衛予算が5兆円しかなくて、ほとんどが人件費と付け払い。
 それで単価の高い宇宙兵器にどうやって立ち向かうんですか。

 これを総理が、改造内閣の始まりの時に「宇宙」を入れて、不断の検討、つまり防衛計画大綱っていうのは、要するにどういう装備をどういうふうに増やしていきますかっていうのを、国民に見せながらやるっていうことですから。
 安倍総理の発言っていうのは、今までの防衛予算で足りないってことや、あるいは金額の常識が違うと。
 本当は今の倍の10兆円でも中国の脅威に対抗できるのか、というぐらい。
 でも、その意味を理解してる総理と小野寺防衛大臣が、装備が陳腐化していってるという一番深刻な問題を、どれほど練度を高めて、どれほど自衛官が志を持っていただいても、装備そのものが陳腐化していれば、抑止力にならないですよ。

 それを実は会見で言ってるので、この(共同通信の)記事にそういう解説が一言も出てこないというのは、そういう安倍政権が本来やろうとしていることがとにかく気に入らない。

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