9条信者の沈黙

2017.07.08 Saturday 02:00
くっくり


 
【☆編集者へ=金沢市の無職、中田正義さん(69歳)から。

 私には左翼の友人がいます。
 4年前『南京大虐殺の顛末』という自作の小冊子を高校同級生の彼に送ったところ、「日本の侵略戦争と加害責任」論と「朝鮮植民地支配」論で当時の日本を激しく非難する返信を寄越し、そこから文通が始まりました。
 二人は団塊の世代です。
 「いい年をしてまだそんなことを言っているのか、それでは」と、彼の歴史認識の誤りを、事実に基づいて徹底的に指摘し追及しました。
 何回かの往復書簡の末、彼が沈黙すると「ついに勝ったか」とは我ながらまるで子供の喧嘩です。
 彼は言う「自衛隊は違憲で『人殺し』だから、時期が来れば解散する」、
 私は問う「では外敵の侵略にどう対処するのか」、
 彼「安倍政権の安全保障関連法の時、われわれは東京に何千何万と集まり、固く団結したのだ。その団結力を武器にして侵入者と戦う」、
 私「戦うことが嫌で逃げる方向に結集した何千何万が、どうして敵に立ち向かえるのか」、
 再び沈黙。
 彼「9条の精神を世界に広げることが、日本の最大の自衛になるのだ」、
 私「それは世界の何処に広がっているのか、その精神に感化され武装を放棄した国は何処にあるのか」、
 三度沈黙。
 …こんな手紙を何度やり取りしたことでしょうか。
 この奇妙な交流が、激論にもかかわらず何年も続いてきたのは、互いに何かを許容し合う同級生の誼(よしみ)ゆえかもしれません。
 彼は善人です。
 しかし若き日に入信した「9条教」に凝り固まっています。
 「君にも、子や孫がいるだろう。9条があれば日本は安全だ、などと彼らに本気で言えるのか」と諭すのですが、彼に悔い改める日が訪れることは多分ないでしょう。
 残念ですが。

★編集者から=お便りありがとうございます。
 思想信条が異なる人同士の応酬が、これほど長続きするというのは驚異的というしかありません。
 お二人の友情が壊れないことを願いたいと思います。
 しかし「9条教」とは言い得て妙ですね。
 たしかに、憲法9条を信奉する方々の考えは宗教の域に達してしまっているといえます。
 この洗脳を解くのは至難の業でしょう。
 月刊「正論」としてはそのために何ができるのか、考えさせられます。】


 中田正義さんのご友人は、他の9条信者と比べればだいぶマシかもしれません。

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