吉田清治とは何者か?長男の告白と決断 「父の謝罪碑を撤去します」

2017.06.08 Thursday 00:51
くっくり



 「毎年定期的に予算を付けるお役所仕事に呆れるしかない」と大高さんは述べています。

 話が広がりすぎるのでこのへんでやめておきますが、要するに慰安婦問題の原点は、「サハリン(樺太)残留韓国人問題」にあるという話です。

 もっと具体的に言えば、『樺太残留韓国人帰還請求裁判』(1975年〜1989年。通称「サハリン訴訟」)が原点。

 なぜなら、吉田清治が、この訴訟で『朝鮮人の強制連行』を証言しているからです。

 そのあたりの経緯などは、ぜひ本書でご確認下さい。

 
 最後に、皆様に改めて注意喚起したいことがあります。

 吉田清治の証言が虚偽だったことは、朝日新聞がそれを認めて訂正したことをきっかけに、日本国内では比較的知られるようになりましたが、海外ではほとんど知られていません。

 当の朝日新聞が、そのことを海外に発信していないからです。

 韓国でも、もちろん吉田清治の証言は生き続けています。

 今年2月末、大高さんは「謝罪碑」のある天安市の国立墓地「望郷の丘」を訪れた時、独立記念館も取材しました。

 そこには吉田清治の証言はひとつも展示されていなかったものの、日本軍が農村地帯で若い女性を無理やり拉致し、トラックに乗せている模型は展示されたままでした。

 この模型が、吉田証言をもとに作られていることは明らかです。

 慰安婦像や慰安婦碑は、韓国だけでなく、アメリカを中心に世界でも次々に建てられていっています。

 今年5月に就任した文在寅大統領のもと、「日韓合意」を反故にしようという動きも見られます。

 本書を読み終え、吉田清治の罪の深さはもちろんですが、それ以上に、朝日新聞の罪の深さを改めて感じました。







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