吉田清治とは何者か?長男の告白と決断 「父の謝罪碑を撤去します」

2017.06.08 Thursday 00:51
くっくり



 新たな碑文は、韓国語でこう書かれています。

「慰霊碑 吉田雄兎(ゆうと) 日本国 福岡」

 雄兎は、清治の本名です。

 が、この碑は現在(本書校了時点)、黒いビニールで覆われてしまっているそうです。

 その判断をしたのが「望郷の丘」の管理事務所なのか、あるいは韓国政府なのか、そこは謎。

 ただ、事実として分かっているのは、碑文を『書き換え』た後、韓国警察が奥茂治さんに「圧力」をかけてきていることです。

 これを知った時、私は残念に思いました。
 都合の悪いことは隠そうとするのだな、韓国は相変わらずだなと…。

 でも、長男の見方は違っています。
 彼は大高さんにこう話したそうです。

「(黒いビニールで覆ったのが)韓国政府の判断なのだとしたら、韓国政府に感謝します。朝日新聞に虚偽と認定された父の証言を、韓国政府自らの手で、この世から葬り去ってくれたわけですから…」


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[高木健一弁護士]

 この問題は、2010年(平成22年)8月10日の菅直人首相談話にも盛り込まれています。

『これまで行ってきたいわゆる在サハリン韓国人支援、朝鮮半島出身者の遺骨返還支援といった人道的な協力を、今後とも誠実に実施していく』

 菅直人政権の官房長官は仙谷由人でしたが、この人は高木健一と長年コンビを組んで、在サハリン韓国人支援にも関わってきました。

 上の拙記事にあるように、10年前、2007年の時点ですでに、対象者の多くはサハリン生まれの2世たちで、戦後、北朝鮮から派遣労働者としてサハリンに渡った人など、「日本とは何の関係もない人」まで、支援を受けていることが分かっていました。

 にも関わらず、現在も日本政府の支援は続いていて、2016年度は1億1000万円、2017年度は1億1100万円だそうです。

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