百田氏講演中止・ACL乱闘騒ぎ・女性宮家・北朝鮮情勢など…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2017.06.07 Wednesday 19:41
くっくり


 これやっぱり、中国がちゃんと参加した、拒否権も行使しなかったと。
 それから実は北朝鮮をめぐる懸念というのは、中国よりロシア。
 中国の北への影響力は落ちている。
 支援を減らしたら、影響力も減った感じ。
 北朝鮮はソ連がつくった国。
 ソ連、ロシアは南に下がるのが今も悲願。
(中略。朝鮮戦争めぐるソ連・北朝鮮・中国の関係等)
 ロシアにとってはチャンスだから、万景峰号をロシアに行き来させてる。

 中国が決議に賛成しそうだというのは、わりと早い段階で分かっていた。
 逆にロシアがやる(反対する)んじゃないかというのがありました。
 日本の外務省、かなり変わってきたと思うが、積極的に動いた。
 ひとつは、アメリカの動きが鈍い。
 トランプ政権内部が混乱してるから。
 国連本部はニューヨークにあり、アメリカのいわば支配で来た。
 ところが、アメリカの今の国連大使、威勢はいいが根回しが弱い。
 なぜかというと、人が現実にいない。

 アメリカは中堅以上の役人は政権交代で全部入れ替わる。
 オバマ政権のもとで働いていた人たちがほとんどいなくなって、そのあと、来ない。
 ワシントンに僕が聞いたのは、仮に必要なのが1000人として、どのぐらい足りてないのかと。
 そしたら(必要な人数の)10分の1に全然達してないと。
 国連193カ国のうち自国を除く192カ国に根回ししなきゃいけないのに、全然、人が足りない。

 アメリカの影響力が衰え、中ロが空中戦をやってる。
 僕はやや評価してるのは、日本の外交官がそこに入り込んで、人数もともと少ないが、それを補いつつ、不眠不休で国連外交をやってる。
 それを安倍さんは一言で、全会一致で採択されたことを評価すると言った。
 安倍総理は、日本が頑張ったからできましたとは言いませんし、言えませんよ。あるいは言わない方がいい。
 本当はそれを補うのが報道だが、それができてない。
 特派員は、国連の裏舞台を見ようと思ったら、国連の中堅幹部に食い込んでおく。
 それを日本のプレスがやってるのを、一度も見たことも感じたこともない。

(中略。潘基文事務総長の時代に韓国人を重用して、昔からの職員がどんどん辞めていったという話)


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