付帯決議案に「女性宮家」が!男系継承の大原則が崩れる恐れ

2017.05.31 Wednesday 10:55
くっくり


「今の議論は女性宮家を創設するかしないか(のみ)になっているような気がして、そこには違和感があると申しますか……。男系で続いている旧皇族にお戻りいただくとか、現在ある宮家をご養子として継承していただくとか、他に選択肢もあるのではないかと思います。女性宮家の議論だけが先行しているように感じられます」

 というご発言は無視し、

「『お前たちは結婚したら民間人だから』と、子どもの頃から父(引用者注:寛仁親王殿下)に言われてきましたが、その前提が大きく変わるかもしれないというので、私自身、落ち着かない状態です」
「私は、結婚後も公務をすることに抵抗はありませんが、女性宮家創設はお相手の方の将来にも関わってくる問題ですので、決めるのであれば早く決めていただきたい」

 というご発言だけを紹介しました。

 そのため、「女性宮家」創設に当の女性皇族から疑義が出ているというこの事実が、世間一般に広く知られることはなかったと記憶しています。


 「女性宮家」創設は、民進党の野田佳彦幹事長(元総理)が熱心に取り組んできました。
 悲願と言ってもよいのではないでしょうか。

 2012年10月、野田政権は、「女性宮家」創設をめぐり有識者12人に対して行ったヒアリングをもとにまとめた「論点整理」を公表しました。
 当時、かなり危険な水域に入っていたと思います。

 ただ、同年12月16日の総選挙によって、安倍総裁のもと自民党が政権を奪取し、「女性宮家」創設の話はいったんお流れになりました。

 安倍さんは男系維持派で、当時「女性宮家」にも反対の姿勢を示していたため、私は、少なくとも安倍政権の間は、「女性宮家」創設の方向に行くことはないだろうと思っていました。

 ところがところが。

 皆さんご承知のとおり、天皇陛下のご譲位を実現する特例法案と併せ、「女性宮家」の創設を検討課題とする内容の付帯決議案を採択することで、昨日、与党が野党と合意してしまいました。
 与党の当初案に「女性宮家」が記されていなかったにも関わらずです。

 報道によれば、それを主張する民進党が審議拒否までちらつかせたため、賛否が分かれるのを避けたい与党が妥協した結果、こうなってしまったようです。

 要するに、皇室が政局に巻き込まれてしまった。
 天皇陛下のご譲位にまつわることで、他の法案とは全く性質の異なるものだから、政争にするのはやめましょう、という暗黙の了解があったにも関わらず。

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