森友問題のダークマター!辻元清美にこそ説明責任が!? 高山正之×山口敬之
2017.05.11 Thursday 01:42
くっくり
高山 そもそも森友が買ったあの土地はいわくつきだった。あそこは伊丹空港の航空機の進入路に当たる。いわゆる進入表面の制限区域なんだ。これが重要な伏線で、あの辺りでは1970年代から、ジェット機の騒音がひどいと周辺の住民が大騒ぎしていた。とくに伊丹空港の敷地内に食い込んだ中村地区の住民が、空港に押しかけ、日航と全日空のカウンター前で騒いだ。「騒音で鼻血が出てとまらない」と言って、段ボールに詰めた血まみれのティッシュペーパーをそこらに撒く。「この責任をどうしてくれる」とかやる。その種の騒音問題は運輸省航空局の管轄だけれど、そっちに話してもお茶の1杯も出ない。もともと通る話でもない。でも民間航空会社に言えば客商売だからロビーで騒げば「まあまあ、こちらにどうぞ」とオフィスにいれて茶菓も出る。お車代もうまくすれば出るし、「航空券をよこせ」と言えば、航空券も出てくる。そういうことがずっとあった。
そもそも庭先に滑走路が走るようなところに何で人が住んでいるか疑問だけれど、住民の言い分が通って、伊丹空港を閉鎖し、新関西空港が作られることになった。そんな無茶がなぜ通ったのか。その謎を明らかにしたのが2010年の朝日新聞の「ひと」欄だった。
それを読むと、実は中村地区の住民は「戦前、空港拡張のため朝鮮半島から集められた人々」で「戦後一転して不法占拠者にされた」というんだ。この記事を書いた吉野太一郎という記者は、いかにも彼らが強制連行され徴用された朝鮮人のように書いているけれど、それは嘘だ。現に朝日新聞自身が徴用朝鮮人はほぼ全員が半島に帰ったと書いているんだ。読者をたぶらかす記事だよ。
だけど、この記事で、大騒ぎした住民は空港の敷地を「不法占拠」した朝鮮人であることがはっきりした。だから常識がないし、騒ぎ出したら手がつけられないというのも理解できる。
山口 そんな事情があったのですね。
高山 ところが、空港がなくなれば中村地区の住民も得るものはなくなるし、運輸省も空港ビルの利権を失う。それで地元の伊丹市・豊中市など11の市で地元11市協というものをつくり、住民を説得するからと伊丹空港を残すことになった。そのための空港周辺の整備員、つまり周辺一帯の「騒音地帯の手当て」として、空港特別会計が創られた。
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