安倍総理「9条に自衛隊明記」の功罪…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2017.05.08 Monday 19:01
くっくり


 この憲法の下にぶらさげて、ずっと新しい法律も作ってきたんですよ。
 あるいは明治以来受け継いだ部分がある民法や刑法であっても、この憲法の下にもう一度整備されてるから、たとえばこの法体系の下で死刑を執行された人はどうなるんですか。
 無効な法によって執行されたんですか。

 石原さんだけでなくて、日本では学者や評論家やジャーナリストが、こういう実際のことを全然考えないで言うわけですよ、右も左も。
 だから中庸が大事と僕は言ってるんで。
 真ん中にいるからいいって話じゃないんですよ。
 日本では、左右とも言ってることがレベルが低すぎるわけですよ。

 また改憲派の中で分断を起こしますよ。
 だから僕はこのスタジオ入るまでに、反対と言うべきかどうかかなり悩みました。
 独立講演会はオフレコなので反対と言ったんですよ。
 オフレコですからその後の…、本当は安倍さんこれ言ったのは、党内事情もあるんです。
 そのことは今日は言いません、これ全部オープンな放送なので。
 独立講演会では正直に申しました。みんなオフレコ守ってくれるので。
 これ安倍さんは党内クーデターを避けるためにやったんです、本当は。
 詳しいことは言わない。はい。

 しかし、それがまた分断を生むから反対と言わない方がいいんじゃないかとも思いましたが、でもこれはやっぱり言うべきをまず言って、そのうえで絶望しないようにしましょうと申し上げてるのは、第3項を入れるとしたら、3項入れること自体はおかしいわけじゃないから、そしたらその影響で第2項のこのあたりを変えられる機会もきっと来ると。
 みんな一致できる点を探しましょう。
 改めて3項に自衛隊と来たら、2項がどれほどおかしいかってことを、やっぱり考えるきっかけにはなると思います。

 来年の12月13日で今の衆議院議員は任期終わりですから、どんなに遅くても来年の秋には総選挙。
 だからご自分の小選挙区の立候補者に、憲法をどうしますかってことを訊いて下さい。
 それを全国運動でやれば、メディアがやらなくても実際は争点になる。

 これは分かれ道です。
 総選挙でまた改憲の話が分断だけ招く不毛の論議になるのか、いや、これをきっかけに安倍さんに対する反対論も含めて考えるきっかけになって、誰も議員も逃げられない、次の総選挙でそれが通れる、次の参院選でも通れるとなったら、これ話は全然良い方向に向かう。

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