習近平の言論統制と洗脳されるネット民…遠藤誉×辣椒「世界に発信せよ!中国の嘘と言論虐殺」
2017.04.28 Friday 16:40
くっくり
●遠藤誉さん
1941年、中国生まれ。7歳の頃、国共内戦を経験。餓死体の上で野宿するという壮絶な日々を過ごす。1953年に帰国。中国社会科学院社会学研究所研究員・教授などを歴任。中国研究の第一人者。著書に「毛沢東 日本軍と共謀した男」など。
●辣椒さん
1973年、新疆ウイグル自治区生まれ(両親が文化大革命中、ウイグルに下放(かほう)されていた)。広告会社に勤めながら、2009年から「変態辣椒」というペンネームで、中国のネットで政治風刺漫画を発表。当局の取り調べを受けながらも、自由な言論を求めて活動してきたが、日本滞在中に中国への帰国が事実上不可能になり、以降、日本に滞在中。
こうした異色の経歴を持つお二方の対談はとても興味深く、また大いに勉強になりました。
今回の「Hanada」の対談では、主に、中国の言論統制について語られています。
近年、特にネットの統制が厳しくなっているようです。
そのあたりが語られた部分を、箇条書きにしてまとめてみます。
★若いネット市民は日本のアニメや漫画を見て育った人たちばかりなので、共産党政権が上から押さえつけても効果がほとんどない。そのため、「政府のサクラ」(侮蔑的に「五毛党(ごもうとう)」と呼ばれる)が、世論誘導を行っている。「偽のネット世論」を形成し、「中国の庶民の世論」として位置づけている。
★中国のネット空間は、「防火長城」(万里のファイアーウォール)によって国内外の“有害情報”から遮断されている。その“壁”を内側から乗り越えようと、様々な試みをしている人たちがいる。壁越えのソフトを使うなどして。このソフトは日本の秋葉原でも買えるが、説明書に「中国政府批判、政権批判、政府転覆などの書き込みはしないこと、民族的な憎悪を煽り、国家分裂を促す書き込みをしないこと」など事細かに注意書きがしてある。
★中国にいる辣椒さんの友人が微信(WeChat)を使って「日本に来たい」と言ったので「歓迎するよ」と返事を書いたら、半年間、彼から一切連絡が来なくなった。実は彼は辣椒さんと連絡をとった直後、国保(国内安全保衛部門。国内の治安維持を担当)に2カ月間尾行され、挙げ句には職場にまでやって来て、「お前の個人情報は全て知っている。絶対に日本に行くな。言うとおりにしなければ職を失うぞ」と脅迫されていた。その話を辣椒さんが知ることができたのは、その友人が自分が話している様子をカメラで撮った動画を送ってきたから。文字では検閲システムに引っかかってしまうが、動画はまだそこまで検閲システムの技術が向上していないから。
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