青山繁晴さん国会質問〜資源エネルギー調査会(朝鮮半島危機と原発の危機管理)〜

2017.04.13 Thursday 01:28
くっくり


 で、そうしますとですね、もう一度申しますと、いちおう、通告した中にこんな細かなことまで入ってないんですけれども、もしも、北朝鮮の弾道ミサイルが、たとえば原発の建屋に着弾したり、そこまでの命中精度あるかどうかもはっきりしませんけれども、ま、しかし何らかの被害が出た時、あるいはミサイルが原発に飛んで来たというだけで、地域住民の不安というのは、福島の痛い記憶が生々しいですから、よけいに社会的混乱も、すさまじいと思われるんですね。そうしますと、あえて焦点を絞ってお聞きしたいのはですね、その同心円っていう考え方を、できればそろそろ内閣全体として、原子力規制委員会の専門的な知見も、活かしつつ、同心円は、仮のメルクマールにすぎなくて、本当はあらかじめ、地形と風によって、たとえば重いプルトニウムだったらどういう拡散の仕方をするのか、それから今回福島で出たような非常に軽い物、一番軽い物、放射性ヨウ素や、セシウムだけだったらどうなのか、そういうことまで勘案した計画を、むしろ、この朝鮮半島有事という今までは想定外だった、これは僕自身の反省も込めて申しますが、長いこと専門家やりましたけど、さっき田中委員長がおっしゃったとおり、それは外してきたんです。それを入れると、もう想定できなくなるから、外してきたんですが、今までどうだったかということじゃなくて、今、そこにある危機が姿を現してきましたから、むしろこの機会を、さっき副長官が少しおっしゃった、同心円の考え方の改革も含めて、新たな取り組み、ご検討いただけないでしょうか」

野上内閣官房副長官
「今お話になりました武力攻撃事態がですね、その手段、規模の大小、攻撃パターンが異なることから、これにより実際に起きる被害も様々でありまして、それに一概にお答えすることはできません。ま、その上でですね、弾道ミサイルなどの武力攻撃により、原子力災害が発生した場合にはですね、これあらかじめ地域を定めての避難等措置を講ずるものとするものではなくて、事態の推移等を正確に把握をして、それに応じて、避難等の対処範囲を決定することとしているところでございます」

青山委員
「十分な検討を本当に心よりお願いしたいと思います。で、ま、時間が限られてますから、次のテーマに移っていくんですけれども、今後、副長官がおっしゃったとおり、計画、あるいはそれに基づく訓練も、ぜひ充実させていただきたい。で、それとともにですね、非常に聞きにくいことをまた聞くんですけれども、これは通告してあります。細かい点ですが通告してあるのは、つまりまだ有事が始まっていない、そして今よりは、たった今よりは緊急度を増していても、まだ、たとえばアメリカが最終的にどういう決断するか分からない、そういう事前の段階で、日本政府の独自の判断として、これは少なくとも原発立地、これはさっき言ったゾーン設定とは似て非なるものだと思いますけれども、立地してる所と、それから通常の風向きだったら被害が及ぶ、隣接県も含めて、まだ、事態が有事にまで至ってない段階でも、もし起きた場合の、ヒューマンエラーや自然災害による事故とは違う、重大な被害を考えれば、事前に、避難する、これもちろん課題は山のようです、経済活動そこで停止するのか、あるいは公共交通機関を止めたらどうなるのかっていう、難しい問題が山積みなんですけれども、これ政府として、その事前避難というお考えを、検討されるお考えがあるのか、あるいはそれは、国民経済への影響を考えて、これは考えないのか。それはいかがでしょうか」

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