緊迫する北朝鮮情勢と語られない拉致被害者

2017.04.08 Saturday 01:34
くっくり


 現状でやれる範囲のことはすでにやっているようですが、もちろん全く不十分です。
 物理的というより、むしろ、さっき書いたように法的な面で(青山さんは特措法を提案している)。

 この状態で、今もし本当に半島有事が起きたら、拉致されている方々はどうなるのでしょう?
 命に関わるような目に遭わせてしまうのなら、有事になんかならない方がいい、とも思う。

 ただ、やはり、あの酷い国でいつまでも皆さんを囚われの身にさせておくのは忍びない。
 日本で帰りを待つご家族の高齢化もいっそう進んでいて、特に親御さんの世代は次々亡くなっています。

 どうなれば、拉致されている方々とそのご家族にとってベストなんだろう?
 私の心は、日々揺れています。


 それにしても日本のメディアは酷いですね。

 4月6日の「虎ノ門ニュース」で有本香さん曰く、

「この2週間ぐらい、私は毎日CNNとかBBCとかいちおう見ているが、もうずっと北朝鮮だった。アメリカのニュースで、これほど北朝鮮有事か?ということをやってるのに、何で日本ではこんなにやらないんだろうかという状況だった。そこにむしろ作為的なものを感じてしまうぐらいに、日本ではほとんど北朝鮮のニュースがなかった」

 これと似た話を、3月30日の「ザ・ボイス」で、飯田浩司さんも紹介していました。

「先日、米シンクタンクに出向して帰ってきた防衛省の関係者と話をした。向こうで今までは外電というと中東の話が多かったが、北朝鮮の話をしていて驚いたと。日本に戻ってもう一度驚いたと。なぜ日本でやってないんだと」

 地理的にとても遠い欧米メディアですら朝鮮半島情勢を大きく扱っているのに、すぐ隣の日本はというと、皆さんご存知のとおり、この2カ月近く、ずっと森友学園問題でした。

 ちなみに、有本さんの「むしろ作為的なものを感じてしまうぐらいに、日本ではほとんど北朝鮮のニュースがなかった」については、番組で共演した小川榮太郎さんがこう指摘してました。

「報道でこの問題を隠してるとか、そんな高級な話じゃなく、何が重要度が高いかということに対するセンサーが、国会もメディアも働かなくなっているってこと」

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