籠池証人喚問を間近で見て…&安倍政権の4年を総括(安全保障)特措法で拉致被害者救出を…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2017.03.27 Monday 19:08
くっくり



 で、僕は特措法には記者時代から批判的だった。
 それを重ねるから日本の法体系はその場しのぎ、だからいつまでも憲法改正に届かない。
 だが今回の朝鮮半島の危機的状況と、拉致被害者のお命を考えれば、これ特別措置法でやるしかない。
 なぜかというと、国連にも加盟してる北朝鮮が白昼堂々、隣国の国民を拉致して、奪ったまま。
 その状況だけに限っては、相手国の同意なしに、私たちの自衛隊だけではなくて、自衛隊と別に明記する必要はなくて、日本は救出に行けるってことを、特別措置法で作ると。

 これも批判されることをあえて承知で申せば、これに反対するってことは、僕は反対する党は拉致被害者を救出しようと思ってないとは言いませんよ?その言い方はアンフェア、しかしじゃあどうやって助けるんだと。
 予算委員会で言ったとおり、まさか自国民を、人生を30年40年、もっと奪われた人たちが助けられる状況になった時に、まさか米軍と韓国軍にお任せしませんよね?と、いうことは言えますよね。

 そうすると、これはもうはっきり言った方がいいと思うけど、共産党や社民党の方々の質問を聞いてると、もうここは絶望せざるを得ない。
 もうこれはやっぱり一緒にやるのは無理だと。
 ただ、民進党の中には、今はもうほとんど声もないが、保守派と言われた人たちもいるんだから、この拉致被害者の救出に限っての特措法だったら、賛成に回れとまでは言わないけれども、強固な反対というのは違うんじゃないかと。

 だからこれやっぱり安倍政権の4年間の成果はこうでしたって言う前に、安全保障の鉄則は、過去こう頑張りましたとか今まで一生懸命やってきましたとか、関係ないんです。
 安全保障は、いま国民を救えるかっていう、その結果だけなんです。
 それ考えたら、ちゃんと4年間やってきましたっていう、胸を張る場合じゃない。
 安保法制で欠落してる部分を、まずやらなきゃいけない。
 政権を続けるのであれば、これが絶対の課題。

 そのうえで、民間人の時に横から安保法制を見てて、政権中枢とずっと議論をしてきた。
 その時に安倍政権は大した政権だなと思ったのは、安倍政権は批判を恐れて平和安全法制と言うが…、敗戦後の日本では「平和」の2文字をつければ何でもエクスキューズになるところがあるから。

 が、たとえば欧米では、平和を戦って勝ち取る人のことをリベラリストと言う。

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