奇跡の長期政権!安倍政権の4年を総括…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2017.03.06 Monday 19:44
くっくり


 学者が知ったかぶりするなということですよ。学者は学者でおやりにやればいいが、分かったようなこと言うなと。
 はっきり言って有害ですから。

 集団的自衛権と集団安全保障は基本的に同じもの。手続きが違うだけ。
 ところが日本は国連の加盟国なのに、国連の憲章を無視してきた。
 たとえば、空軍待機部隊を持てと国連憲章に書いてあるが、日本は空軍がない。航空自衛隊という極めて制限されたものしかない。
 実は国連に、アメリカを除けば一番たくさんお金を出してきた日本だが、国連の根本原理を全く守らない国でいた。
 それで外交の自立とか、対等な日米同盟とかあるわけがない。
 それを何とか、集団的自衛権を法律でちゃんと定めようとしたのが、この安保法制。

 その時に、意外かもしれないけど、僕は政権の中枢と2人きりで向かい合った時に、当時民間人でしたが、僕は心配した。
 これ、国民に全然理解ないですよ?と。
 国連憲章が言ってることは本当は何なのかと、教育からやり直して、学問のための話をしてる学者じゃなくて、現実のものとして安全保障を国民に理解させてからでないと無理じゃないかと。
 そしたらその政権中枢が、キッという目になって、「このために政権をやってるんです。これやらなかったら何のために政権やってるか分からない。これは今やるんだ!」と。

 安保法制をずっと審議してる時、安倍さんは全くぶれなかった。
 ところがやっぱり公明党との連携で、特に衆議院の方々はたくさん当選してるから、大きな大きな制約がかかって、要するに日本の存立が直接脅かされる、そういう危機でないと…。
 また奇妙な言葉がいろいろ出たでしょ。なんとか危機とか、なんとか事態とか。

 安保法制が成立した直後に、いち民間人として合衆国に行って、国防総省の人と非公式に話し合った時に、むちゃくちゃ怒られた。
 これ逆に全然身動きできないじゃないかと。
 全く日本のエゴイズムだけだよね、これ話逆さまじゃないか、と。
 僕は、「うるさい!これで戦争法って言われてるんだよ、君らが作った憲法で!」と返した。
 そしたらまた連中は、「だからその憲法は、1952年に独立させてあげたんだから、変えれば良かったんだ」と。

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