【動画付き】青山繁晴さん国会質問〜予算委員会(拉致被害者救出部隊など)〜

2017.03.02 Thursday 19:01
くっくり


 ではその時、日本はどうするのでしょうか。まさか例えばアメリカ軍や韓国軍に、自国民の救出をお願いし、お任せにしたりしないとは、信じます。
 拉致被害者の平和的な生還が、交渉によって、少なくとも現状では実現しておりませんから、救出する時が来るなら、それは場合によっては混乱の極みを克服しつつ、救わねばならない状況が十分に考えられます。
 したがって、日本政府の救出部隊、誤解なきよう、奪還部隊という話ではありません、救出部隊を編成し、準備しておくことが、実は必要不可欠ではないでしょうか。
 私はこれを仮定の話としてお聞きしているのではありません。日本が主権国家として、国民を守るという絶対の義務において、当然あるべき備えをお聞きいたしております。
 実はこの件について、救出部隊をどうするかっていうことについてですね、日本には今のところ所管の大臣という方がいらっしゃらないと、明確にはいらっしゃらないんじゃないかと危惧しております。それもひとつの課題として、できますれば、拉致問題担当大臣でいらっしゃる加藤大臣、お答え願えるでしょうか」

加藤拉致担当大臣
「青山委員には、この日本人の拉致問題について、高い関心と熱い熱意をもって取り組んでいただいておりますことに対して、敬意をまず表させていただきたいと思います。
 そして今年は、久米裕さん、松本京子さん、横田めぐみさんが拉致されて40年、そして拉致のご家族の方々が家族会を結成して20年、という時間が流れているわけでありますし、その間、5名の拉致被害者の方と、そのご家族の帰国は果たせましたけれども、まだまだ多くの方々が、未だ北朝鮮に取り残されているわけでありまして、この問題を担当している大臣としては、痛恨の極みであり、被害者の方々、ご家族の方には本当に申し訳なく思っているところでございます。
 そういった意味で、もう1年も、一刻の猶予もならない、こういう気持ちで先般、家族会からもご要請いただきました。まあそうした思いを持ちながらですね、1日も早い全ての拉致被害者の方々の帰国に向けてまずは、全力で取り組んでいきたいと思っております。
 そういう中で今、ご指摘がございました、この拉致被害者の方々の帰国に向けては、やはりその被害者の方々の安全確保というのがまず大事であります。そしてまあ北朝鮮においてこれが、どういうことが起こるかということについて、私が申し上げる立場にはございませんけれども、まあ何かあった時にはですね、例えば朝鮮半島有事の際の拉致被害者の保護については、海外で日本人が危機にさらされた時にですね、その救出に向けて最大限の努力を図っていくというのは、これは国として当然の責務だというふうに考えております。

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