金正男暗殺と「ふたりの王女」…Tweetまとめ17.02.01〜02.15

2017.02.18 Saturday 01:47
くっくり


「なぜわたくしが地獄の中で生きるのです?地獄だったのは牢獄で暮らしていた、あの日々です!辛く悲しいひとりぼっちの日々…!」
「オリゲルド、いまがそうでないと言えるのですか?」

 皇太后の言葉にオリゲルドは衝撃を受けます。
 そして自分の孤独に気づきます。
「わたしは、誰も信じない…、誰も愛さない…、そして…、誰もわたしを信じない…、愛さない…」

 その後、オリゲルドは、自分を亡き者にしてアルディスをたてる動きが起きるかもしれないと、疑心暗鬼に陥いります。
 たとえアルディスに政治的野心がなくても、第二王位継承者である彼女を周りが放っておかないからです。
 (このへんの構図も正恩・正男兄弟に重なる)

 オリゲルドは、ついにアルディスを自ら殺害する決意をします。
 そしてナイフを忍ばせ、アルディスの牢獄を訪ねます。
 オリゲルドの謀略により牢獄に入れられて3年。
 ですが、アルディスは天使のような心を失ってはいませんでした。

 オリゲルドは苛立ち、アルディスに全てを告白します。
 国王だった父やあなたの弟を殺させたのは私、あなたの一族も処刑という形で殺したのは私。
 あなたの幸せを奪ったのは私なのよ!と。

 真実を知らされたアルディスはショックを受けますが、それでもオリゲルドを憎むことはしません。
 それどころか、自分の存在がお義姉さまの苦しみになるのなら、どうぞ私を殺して下さいと言うのです。
 (ここは「助命嘆願の手紙」を正恩に送ったとされる正男とは違うところ)

 そんなアルディスに、オリゲルドは本音をぶちまけます。

「誰も信じられない、誰も愛せない、だまさなければだまされる、殺さなければ殺される、誰もわたしを信じない、誰もわたしを愛さない…。女王になった今も苦しみはさらに増し、心の敵はいっそう増えただけ…。おねがいよアルディス、わたしに不幸を気づかせないで!わたしに愛を気づかさないで!一生わたしはこうやって生きるのよ…」

 オリゲルドは結局、アルディスを手にかけることはできませんでした。
 そして、アルディスの亡命を黙認します。

「彼女に生を許すか、死を与えるか、これは大きな賭けだわ…」
「アルディスがこの世のどこかで生きている…!第二王位継承者、わたしの後を継ぐ者として…。寒い…、寒いわ、アルディス、わたしの心は冬のまま…、吹雪の中からぬけだせない」

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