“戦う相手を間違えないで!” 中国亡命漫画家が描く「マンガで読む嘘つき中国共産党」
2017.02.11 Saturday 02:06
くっくり
・反日映画に出演する日本人俳優の苦悩とは?
・中国人はSEALDsをどう評価しているのか?
・人民解放軍は尖閣諸島を奪いに来るのか?
・中国版紅白歌合戦の裏にある政治闘争とは?
・・・他、全229本の4コマ漫画で、本当の中国がわかる!
「新潮45」の連載を加筆修正した内容になっています。
4コマ漫画の体裁になっていますが、実質的にはストーリー4コマ漫画。
文字がびっしりで、小林よしのりさんの「ゴーマニズム宣言」並みの情報量です。
読むのにけっこう時間がかかります。
image[170210-02nakami.jpg]
[Amazonimage[]の「なか見!検索」より]
辣椒さんはどのように当局に目を付けられ、どのように拘束され(最初はソフトに近寄ってきます)、ついに「亡命」状態を余儀なくされることになったのか。
可愛いタッチの絵(例えば、当局の人間は熊猫=パンダで描かれている)ですが、中身はかなりハードです。
中国共産党の欺瞞の歴史、中国人民解放軍(国軍ではない)の実態など、中華人民共和国の「闇」を改めて知ることができます。
ですが、何といっても目玉は、辣椒さんの実体験を通して描かれる習近平体制の実態。
例えば、したたかなネット統制術。
若い作家を利用するなどして、若者の心をつかんでいます。
若者たちは、盲目的な愛国心と西側諸国に対する憎悪を植え付けられています。
「彼らはまるで100年前の清朝人のようです」と、辣椒さんは評しています。
辣椒さんが生まれる前年の1972年に、日中国交正常化がありました。
江沢民が徹底した愛国教育(=反日教育)を始めたのは、「抗日戦争勝利50周年」にあたる1995年からです。
なので、辣椒さんの世代は、反日教育が洗脳であることを自覚していますが、辣椒さんの11歳年下の奥さんは、物心ついた時にすでに日本を恨んでいたと言います(もちろん今は奥さんは日本を恨んではいません)。
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