【現代文】GHQ焚書「敗走千里」より支那軍の実態
2017.01.26 Thursday 02:15
くっくり
陳は逃亡を考えながらも、王祥謙上尉の怪我が気に掛かります。王に代わって●勲中尉をやっつけてやろうということも考えます。
王には命を救ってもらった恩義があるし、●勲を亡き者にすれば、自分たちの中隊が激しい戦場に出される機会も薄くなると考えたからです。
その後、また日本軍の攻撃が始まります。
一旦攻撃が止んだ後、金阿貴は陳子明に脱走しようと誘います。
が、金は陳がまだ便衣を用意をしていないと知って愕然。「洪傑や他の奴らも、徴発の時に便衣を失敬してきたのに……」と。
陳は拝み倒して、金に便衣を見つけて来てくれるよう頼み、逃走を2〜3日待って貰うことになります。
ところがその晩、「午前0時に夜襲を決行せよ」と上から命令が。
陳はこの時は監視哨だったため戦闘に参加せずにすみましたが、この戦闘は非常に激しいもので、帰還できた兵士は半分でした。同郷で親しかった孫成有は戦死、頼りの金阿貴も重傷を負ってしまいます。(p.156-166)
やがて、中隊長の王祥謙上尉が戦線に復帰します。
王祥謙は怪我を負ってからこれまでのことを陳に話します。王は軍法会議に引っ張り出され、第一線放棄の罪をみんな自分になすりつけようとしたと憤慨します。もちろん潔白が証明されたから、復帰できたのですが。
王はここでも「●勲には用心しろ」と言います。(p.167-180)
さて、物語はここでやや唐突に、陳子明が所属する第十中隊についての説明がなされます。
第十中隊の幹部を構成する士官たちの内、王を除く五人の中少尉たちはいずれも南京の軍官学校出身者だった。彼等はなまじっか海外を見て来ないし、それに学校では何事につけ、中国第一主義の教育を叩き込まれて来たので、非常に鼻張りの強い自信家ばかりだった。
中国は世界一国土が広いんだ――
中国は世界一国民の数が多いんだ――
中国は世界一資源に富んでいるんだ――
中国の軍隊は世界一強いんだ。なぜって、本来が勇敢な民族であるし、加えてここに数世紀の間断えることのない国内戦争によって充分に鍛えられているからだ――
それに、中国は世界一古い文化を持っている。その文化は世界最高峰に位するものなのだ――
彼らはそれを頭から鵜呑みにして疑うことを知らない。だから至極楽天的である。閑(ひま)があれば、麻雀の牌をがらがら振っている。
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