真実を語ることはヘイトではない!「アメリカ人が語る アメリカが隠しておきたい日本の歴史」

2017.01.06 Friday 02:01
くっくり


 日本で出版された本ではあるものの、ここまで言って大丈夫?と心配になるほどです。

 1941年、アメリカの世界支配に対して戦いを挑んだ日本を、アメリカは今も恐れています。
 本書ではそのことが何度も強調されています。

 アメリカは現在も反日プロパガンダを続けています。
 目的のひとつは、日本に圧力をかけ、永遠に罪の意識を持たせること。
 そしてもうひとつの目的は、自国民に嘘を教えて、アメリカが日本に対して行った残虐行為を隠すこと。

 アメリカは旧日本軍を残虐だったと批判していますが、実際のところ残虐だったのは米軍の方だったと、シュラーさんは、マニラにおける日米の戦いなど具体的事例を挙げながら指摘しています。

 また真珠湾攻撃について、シュラーさん自身はアメリカに住んでいた子供の時も怒りはなかったと言いますが、アメリカ人はそれを、ある種の信仰にしていると断じています。

【悪の日本が正義のアメリカを騙し討ちした、という信仰です。これはアメリカ例外主義の考え方です。アメリカ人は、自分たちが世界で最も優れた理想の国であると信じています。自分の国は悪いことはしないと信じています。】

 昨年末に安倍総理が真珠湾を訪問しましたが、この「信仰」はそう簡単にはなくならないでしょうね。

 本書のタイトルは『アメリカ人が語る アメリカが隠しておきたい日本の歴史』ですが、韓国にもかなりの紙幅が割かれています。
 その部分は、まさに『韓国が隠しておきたい韓国(朝鮮)の歴史』と言えるでしょう。

 韓国について、「はじめに」ではこう書かれてあります。

【この本ではまた、日韓問題で韓国を強く批判していますが、これはヘイトスピーチではありません。私が心から願っているのは、韓国人は、もう日本のせいにするのはやめて、自分たちの社会の問題を自分たちで解決できるようになってほしい、ということです。
 真実を語ること、それはヘイトスピーチではありません。】

 「ヘイトではない」と冒頭に説明しなければならないほど、今の日本社会では言いにくいことが書かれてあるということです。

 シュラーさんは、アメリカ・日本・韓国で暮らした経験のある方です。

 この3つの国や民族の問題点、あるいは現在の日米・日韓関係の問題点について、それぞれの歴史も紹介しながら(多くは日本のメディアや教科書には出てこない話です)、率直に語ってくれています。

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