沖縄に改めて思いを馳せる 「ぼくらの哲学」
2016.12.24 Saturday 01:27
くっくり
まず表紙の写真がいいですね。
青空をバックに、太陽がさんさんと降り注ぐ桜。
書店で平積みにされていると、思わず手を取りたくなるような美しさです。
本書は『月刊WiLL』2015年3月号〜2016年5月号の連載『澄哲録片片』に、新たにまえがきとあとがきを加筆したものです。
※お詫びと訂正
発行前に拙ブログで本書を紹介した時、「月刊Hanada連載『澄哲録片片』のまとめ&加筆」という伝え方をしてしまいました。現在『澄哲録片片』の連載は『月刊Hanada』に舞台を移していますが、『月刊Hanada』に移ってからの分は、本書には含まれていません(私も読んでみて初めて気づきました)。訂正のうえ、お詫び申し上げます。
連載の単行本化ですから、雑誌を毎月読まれていた方は必要ないと思われるかもしれません。
私も毎号チェックしていたので、正直、購入しようかどうしようか少し迷いました。
でも、買って良かったです(^▽^)!
冒頭から30ページほどはカラー写真です。
いち民間人として、立候補者として、参議院議員としての青山さんの活動を紹介。
ちょっとした写真集になっています。
近年のご活動、本当に濃密ですね。
「青山繁晴」は実は5人ぐらいいるんじゃないかと思えるほどです(^_^;
まえがきでは、その青山さんという人がどう形成されていったのかが分かります。
私は現在の青山さんばかり見ていて、お若い頃に何を考えていたのかとかあまり気にしたことはなかったけど、これって本当は大事なことですよね。
たった一度の敗戦で、哲学を失ったと思い込んだ祖国と国民。
「ただ、深い泥のなかにあっても土台を喪ってはいません。この書は、その土台がどこにあるか、どうやって見つけるかをすべて具体的に追求していく小冊です」
敗戦後の思い込みから脱却するヒントを、青山さんはいつも授けてくれます。
あとがきには、ちょっと気になることが書かれていました。
「少なくとも、ふたつ、友情を失っています」
「ここにも現代の沖縄を見ました」
本編と合わせ、沖縄の問題は複雑だなと改めて考えさせられました。
貴重な写真の数々と、加筆されたまえがきとあとがき、それだけでも購入した価値はありました。
実は、青山さんの『WiLL』での連載は、ほとんどが1回読み切りではなく、「この項、次号に続く」となっていました(現在の『Hanada』でもそう)。
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