映画「この世界の片隅に」が追求したのはイデオロギーよりリアリティー

2016.12.09 Friday 18:39
くっくり



 映画館に着いて、上映中の作品一覧を見た瞬間、夫は「あ、このアニメ観る気やな!?」とズバリ言い当てました。
 やっぱり分かるか〜(^^ゞ

 夫は、観賞後、「この話、前に見たことがある」と言いました。
 数年前にドラマ化された時、私が見ている隣で「ながら見」をしていたので、うっすら覚えていたのだと。

 「だいたい良い物語やと思うけど、ドラマの時も思ったけど、やっぱり『すず』があんなこと*1になってしまうのは嫌や!」というのが夫の感想。

*1 ある意味ネタバレなので、具体的なことは伏せておきます。

 個人的な話が長くなってすみません(^^ゞ
(このくだり、要らんかったやろというツッコミが聞こえる…)

 ちなみに、初日にも関わらず、映画館はほぼ満席でした!

 若いカップルから年配の方まで、客層は幅広かったです。
 でも多かったのは30代〜40代ぐらいかな?


image[161209-03gunkan.jpg]

 片渕須直監督はじめスタッフは、当時の様子をできるだけ正確に映像化するため、広島と呉に何度も通ったそうです。

「当時の航空写真をもとに土地の高さなどを割り出したり、戦艦や一軒一軒の家の大きさも正確に描きました。それくらい検証には時間をかけています」(パンフレットより、監督補・画面構成の浦谷千恵さんのコメント)

 現地の戦争経験者の方々に直接話を聞いて、街並みだけでなく人々も再現するという力の入れようです。

 たとえば、幼い「すず」が広島市に行った時の場面で、ちらりと映る理髪店とその前にいる家族は実在した方々です。

 軍事に詳しい方もこのように称賛しています。

高角砲の色付きの爆煙、これを出した映像作品って殆ど前例が無いんじゃなかろうか。弾薬を調べている立場からいえば、絵を描くの関係させる例の表現は屈指の名シーンだと思う。#この世界の片隅に pic.twitter.com/MYo8TzkK3a

— たまや C91二日目東c09a (@tamaya8901) 2016年11月20日


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