防衛省初の衛星・二島戻っても主権はロシア?・領土問題で天気予報 青山繁晴×ケント・ギルバート「虎ノ門ニュース」

2016.11.28 Monday 17:41
くっくり



 このニュースで僕は一番おかしいと思うのは岸田外務大臣の反応。

 12月15日に日ロ首脳会談が山口県長門市で行われる。
 もう目の前に迫ってる。
 ので、中止させるべきじゃないかという珍しくまともな質問が(衆院安全保障委員会で)出ても、岸田外務大臣は遠慮をして、「日ロ関係をどう安定させるのかしっかり議論を続けたい」と。
 何をおっしゃってるんですか。

(ケント:意味不明ですね)

 意味不明です。
 一方で官房長官は、抗議したってことを記者会見で明らかにしてるんですから。
 ふだんあれほど内閣不一致を心配してるのに、これ不一致じゃないですか。
 今の僕の発言で(自民党から)呼び出し確実だと思いますが、いいんですよ、議論できるから。

 ロシアが、プーチン大統領がいま何をしてるかというと、私たちの北方領土に新たに弾道ミサイルを配備して、稲田朋美防衛大臣がはっきり仰ってるように、日本の北海道を射程範囲に入れてる。
 それだけではなくて、何と、遠くの尖閣諸島にまで、武装戦闘ヘリを初めて飛ばして、私たちの航空自衛隊はスクランブルをして、そういう事態がいま起きてるわけですよ。

 プーチン大統領を非難するのではない。これが世界の基準。
 12月15日に握手しなきゃいけないってことは、その前にパンパンパンとやり合いをする。
 相撲で言うと、まわしを取りに行く前にパンパンとお互い(張り手を)やる。
 それをやってる最中に、外務大臣がそんなこと仰ってもらっちゃ困るんですよ。
 
 あえて言うと岸田外務大臣の立場が分かるのは、日本は張り手の手段がない。
 相手は弾道ミサイルですから。
 訳分からない。
 日本は戦闘機は持っていいのに、弾道ミサイルはいけないと。
 専守防衛だから。

 実は専守防衛が通用しないのは織田信長の時代から。
 弓矢ならまだゆっくり飛んで来るが、ほんとは弓矢でも撃たれたらもう来ちゃう。
 鉄砲の銃弾は、飛んで来てからではもう無理。
 撃つところで…(阻止しなければ)。
 だから専守防衛は最初からデタラメな話。

 自民党議員が「専守防衛はデタラメだ」なんて当然言っちゃいけないので、再び呼び出しが来る…(スタジオ爆笑)。

 国会に入って良かったと思うのは、国会議員の実態がよく分かった。

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