ジョン・レノンと靖国参拝と神道

2016.11.26 Saturday 00:57
くっくり


 ネットでは有名な話なのかもしれませんが、私は「正論」2016年11月号(先月号)の加瀬英明さんの記事で初めて知りました。

 加瀬英明さんは、ジョンの妻であるオノ・ヨーコ氏のいとこです。
 加瀬さんの母の兄の娘が、ヨーコ氏だそうです。

 ジョン・レノンといえば、左翼的な政治運動にも身を投じるなど、「ラブ&ピース」のイメージが強い人です。

 そんなジョンと靖国神社って、あまりつながらない感じがしますよね。

 実際、加瀬さんが講演などでジョンの靖国参拝について話すと、「本当なの?」と問い合わせを受けることもあるそうです。

 でも、加瀬さんの今回の記事を読むと、ジョンの靖国参拝はむしろ自然なことのように思えてきます。


 加瀬さんは生前ジョンに何度か会っていますが、印象に残っているのは、ジョンが日本の神道に強い関心を示していたことだそうです。

 ジョンがヨーコ氏に連れられ、靖国参拝したのは1971年(昭和46年)1月でした。

 加瀬さんは同行しませんでしたが、2人を撮影したAP通信の写真が残されています。

image[161126-02yasukuni.jpg]
[昭和46年1月、APで配信された写真。「日々佳良好」さまから拝借しました]

 当時はまだ“A級戦犯”合祀が政治問題化していない時期でしたが、ジョンは、戦場に散った日本の英霊を祀る靖国という場所を、決して嫌っていなかったことが分かります。

 その後しばらくして、加瀬さんはジョンにこんな説明をしたことがあるそうです。

「先の日米戦争はアメリカからふっかけられ、日本は自衛のためにやむなく戦った。日本人はアメリカに攻撃されたベトナム人民と変わらなかった」

 すると、ジョンは納得していたそうです。

 当時のジョンは、ベトナム戦争などを挙げながら「侵略戦争を戦う国だ」と、アメリカという国をよく批判していました。

 ジョンは、日本はアメリカに対し「正義の戦争」をしたと思ったのに違いない、というのが加瀬さんの受け止めです。


 ジョンは伊勢神宮も参拝しています。

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