日本のメディアが伝えない北方領土の現状

2016.11.24 Thursday 01:37
くっくり


 3年前に(山田さんが)訪問した際、観光業を島の主要産業にするとの説明を受けたが、2015年に訪れた観光客は約1300人で、産業といえる規模ではない。
 公共投資においても、一見、道路舗装工事が進められているように見えるが、基礎工事、排水工事が施されていないため、舗装後、1年から2年の道路でも歪みが激しく、路肩も崩落し、長期利用を想定したものではない。見せかけだけのもの。
 建物は3階建て以上は存在せず、黄色、青などの原色に塗られた建物の多くは、木造の骨組みにパネルの側壁を張るだけの工法。
 ロシア政府は、2016年から10年の計画で600億円相当の予算を計上し、クリル社会経済発展計画の継続を公表しているが、過去の実績から鑑みると、予算が全額執行される可能性は少ない。

image[161124-05house.jpg]
[国後島の建物。佐藤正久参議院議員のツイッターより。佐藤さんは山田さんと違い、かなり悲観的のようです]

●色丹島
 小高い丘陵が続く風光明媚な島だが、国境警備隊の拠点形成が目についた。
 水産加工工場を中心に、一般人が950人ほど暮らす「穴澗(あなま)」と、国境警備隊を中心に町が形成されている人口約1850人の「斜古丹(しゃこたん)」の2つの町がある。「斜古丹」で暮らすほとんどの人が国境警備隊関係者。
 斜古丹港の国境警備隊の基地には、350総トンほどの新型の警備船が3隻、500総トンほどの漁業取締船型の警備船が1隻、小型の警備艇が2隻、いつでも出動できる態勢で係留されていた。この陣容は、海上保安庁根室海上保安部の陣容とほぼ同等。
 筆者(山田さん)が4年前に行った時より、桟橋と隊員宿舎の整備が進み、国境警備隊の拠点が完成されていた。


 この後、なぜ色丹島の国境警備隊が重要なのか?の説明がありますが、省略。

 なお、歯舞群島には国境警備隊員以外に定住者はいないそうです(wikipediaによる)。


 山田さんは、ロシアにとって北方領土返還の障壁になっているのは、安全保障問題であると指摘されています。

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