米大統領選、トランプさんが勝ってもーた!

2016.11.09 Wednesday 18:23
くっくり



 一方、民主党予備選でも、泡沫候補とされていたサンダース議員が若者を中心に支持を集め、圧倒的に有利な立場にいたはずのクリントンさんを苦しめました。

 トランプさんやサンダースさんが支持を集めたのは、クリントンさんに象徴される既存政治への不満があったからです。

 そのあたり、「正論」2016年12月号で、国際政治・米国金融アナリストの伊藤貫さんが簡潔にまとめてくれています。

 突然、民主党の予備選に飛び込んだ社会主義者サンダース議員が、予想に反して善戦できた理由は、一般の民主党員(特に白人の民主党員)の間に、「民主党の政治家は、金持ちやロビイストの言いなりになっているだけだ」という不満が広まっていたからである。

 そして突然共和党の予備選に飛び込んだアウトサイダー「暴言王」のドナルド・トランプが、16人もの共和党の職業政治家を相手に予備選を勝ち抜いた理由も、トランプに投票した1400万の共和党支持者に「政治家は利権集団の言いなりだ。我々一般国民は、民主・共和両党の政治屋に騙されてきた」という怒りがあったからである。

 つまり、米国民の民主・共和両党に対する積年の不満が、社会主義者サンダースとエキセントリックな富豪トランプに対する大量投票、という事態を作り出したのである。


 日本の保守の中には、トランプ支持者も少なくなかったようです。

 日本や韓国などの同盟国に駐留米軍費用の全額負担を要求し、応じなければ撤退もあり得ると主張するトランプさんが大統領になれば、日本の「自立」のきっかけになるということで。

 米軍が日本から撤退するなんて近い将来はまずあり得ないと思いますが、トランプさんが仮にこのまま突っ走るのであれば、「自立」への道も否が応でも考えなくてはいけなくなりますよね。

 そうなれば憲法9条改正も絶対必要になりますが、そう上手く進むかというと、やはり疑問…。

 私ははっきり言って、東京にミサイルでも落ちてこない限り、日本国民は目覚めない(9条改正派が国民の過半数を占めることはない)と思っています。

 これはメディアに圧倒的に原因があります。特にテレビ。
 「9条を守るためなら日本が滅んでもいい」と思っているかのような報道ぶり。

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