2016.11.05 Saturday 02:52
くっくり
(前略)率直に申しますと、床屋、八百屋、百姓、こういう言葉のなにがあかんの、と思うんです。「この言い方は避けてくださいね」「え、なんで」と、未(いま)だに納得してないんです。反抗はしませんよ。でも、理髪店、青果店、農業従事者って、言いにくくないですか。考え方が古いかもしれませんが、古い方々から大切なものを多大に教えてもらってきた人間なので、考え方が古いことを恥じることなどできません。
事実、床屋さんから、「床屋って言われたくない」なんて聞いたことありません。八百屋さんから、「八百屋って呼ぶな」なんて聞いたことありません。そしてこれを書いてる本人が、休みの日に奈良の地元でバリバリ百姓をやっておりますけれども、百姓って言われたくないなんて、一度も思ったことありません。むしろ、地元の人から、「今日は百姓か」と言われて喜んでるくらいです。
また、職人技で日々労働してくださってる方々に、多大なる尊敬の念を抱いてます。だからこそ、敬意を表した呼び方をさせてもらいたいんです。「一応、鮮魚店と呼びましょう」と言われて反対はしませんが、そんなことより、もっと美しい日本語で感謝したいんですよ。
真髄(しんずい)を述べますと、「さん」をつけるのが好きなんです。「ちょっと八百屋さん行ってくるわ」が好きなんです。「お百姓さんのお陰でおいしいお豆さんいただいてます」が素敵な日本語だと思うんです。
もともと日本人は、崇高なものに「さん」をつけてきました。お日さん、お月さん、お釈迦さん、明神さん、お医者さん、産婆さん、床屋さん、運転手さん、八百屋さん、魚屋さん、お侍さん、お百姓さん、サザエさん、などなど、素晴らしい日本語だと思うんです。そんな日本語を奪おうとする動きに首を傾げることって、人権の侵害になりますかねえ。「ブサイクな建設作業員」がいけて、「輝いている土方のおじさん」がだめですかねえ。
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