日米安保条約適用外になっても北方領土返還を優先!? 青山繁晴「虎ノ門ニュース」
2016.10.31 Monday 17:03
くっくり
話を戻すと、やりたいという人が共同通信に意図的に漏らしたんです、これは。
記者の努力もあっただろうが、意図的に漏らした。
それは陛下のご譲位のお気持ちをある日突然報道したのと似てる面がある。
もう一度しっかり北方領土問題を皆さんに理解しておいてほしい。
12月15日に総理がご自分の地元の山口県長門市にわざわざプーチンさんを呼んで、重大な会談開くわけですから。
あと1カ月半しかない。
この1カ月半は、これはほんとです、安倍総理が一番、国民の内心の意見を聞きたいんです。
そういう時期だから、こういうリークもあるわけです。
陛下のご譲位の気持ちを一番最初に言われたのは6年前。
6年経って、6年分ご高齢になられたから、もう時期だと思ってリークが行われた。
だからリークというのは色々なケースがあるが、国民にとってここが考え時だということに行われることが多い。
だから、「リークか、何だ、けしからん」だけじゃなくて、私たちは報道の自由がある国にいるので、リークは絶対にありますから。
前回、木曜にも言ったが、いろんな宣言や合意があったが、大事なのは2つだけ。
1956年の日ソ共同宣言と、1993年の東京宣言。
日ソ共同宣言は、平和条約を結べたら、歯舞・色丹の二島を返還する。
歯舞・色丹は北方領土全体の面積の7%しかない。
重大な欠陥。
東京宣言は、四島の帰属の問題を解決できたら、平和条約を結ぶ。
画期的な宣言。
国後・択捉がちゃんと盛り込まれてる。
ロシアは東京宣言は認めてなくて、日ソ共同宣言は認めてる。
すると何のことはない、例の二島返還論だと。
結局、これかいという話でもある。
先週申し上げたのは、自民党の部会などで僕が言ったのは、プーチンさんは東京宣言を事実上認めてない。
日ソ共同宣言も怪しい。
なぜなら、歯舞・色丹を引き渡したあとの主権は、どっちに属するかは、日ソ共同宣言に書いてないと言っている。
だから見方によっては、島は日本に引き渡したけれども主権はそのままロシアだと。
そんなことあるのかと思うでしょ。
思うだろうけど、さっき言った通り、歯舞・色丹だけ返ってきて、日米安保条約を適用しないんだったら、日本は憲法9条によって合法的に守る手段が、実はほとんどない。
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