日米安保条約適用外になっても北方領土返還を優先!? 青山繁晴「虎ノ門ニュース」
2016.10.31 Monday 17:03
くっくり
記事にこう書いてある。
「関係者によると、ロシアはこれまでの政府間交渉で、色丹島と歯舞群島の引き渡しを定めた1956年の日ソ共同宣言の有効性を認めた上で」。
認めた上で、「米軍が安保条約に基づき両島に駐留する可能性に触れ、懸念を伝えた」と。
素直に読むと、交渉担当者、関係者と書いてあるけど、外務省と総理官邸以外にあり得ないです。
防衛省は関係ないです。
交渉の中身を共同通信に漏らしたってことですよね。
取材側から言えば、守秘の壁を越えてよくぞ取材した、となるけれども、その一方で、交渉関係者がなぜその手の内を出すのかと。
実は、北方四島がもし返ってきた時に、日米安保条約をどうするのかというのは、別に今に始まった話じゃなくて、1956年の日ソ共同宣言が結ばれる段階からずっと、水面下では最大の問題になっている。
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ソ連、ロシアからしたら、北方四島を返すと、日本に領土を戻すだけじゃなくて、要するにこのあたりに米軍が出てくるってことになるわけですよね。
青森県に三沢基地はあるものの、米軍は北の方には比較的そう出てなかった。
それが北方領土を返すと、米軍付きで来る。
日ソ共同宣言の頃はもちろん冷戦の始まりというか、朝鮮戦争の後ですよね。
そこに非常にナーバスになってて、ずーっと問題になってたやつを、安倍総理が、外務省とも協議をして、そこが一番大きな喉に突き刺さった骨だったから、その骨を抜こうかというのを考えている。
僕の知る限り、外務省の中より総理官邸の中で強硬な反対意見がある。
僕と近い人、というわけではないが、話した時に、「青山ちゃん、これだけは絶対許せない」と言う人も官邸の中にいる。
だからこのニュースというのは、これをやりたいと、日米安保条約の適用除外という無茶をやってでも、北方領土返還を優先させたいという一部の人たちがいる。
政権の中でもこれ意見違うので。
そうすると、すぐ閣内不一致と言う人がいるが、そんなわけはない、独裁国家じゃないんだから。
最後の結論だけは皆で決めるけれども、途中経過はもちろん議論噴出。
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