北方領土・蓮舫“二重国籍”など 青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2016.09.08 Thursday 17:32
くっくり


(1)北方領土で歩み寄り促す プーチン大統領

 今日のニュース全てに当てはまるが、中国にいかに向き合うかが安倍外交の中心。
 したがって、ロシアとすごく接近を図ってるのが安倍外交の根幹のひとつ。

 地政学とは、ひとことで言うと、挟み打ち。

 トルコは日本が好きだが、基本的には日露戦争でロシアを打ち負かしたから。
 常にロシアに圧迫かけられてるから、トルコは日本が好き。
 要するに日本がロシアと戦ってくれれば、トルコはロシアを挟み打ちにして、封じ込めができる。

image[160908-02map.jpg]

 安倍外交は、日本がロシアと仲良くすると、乱暴な中国に対して地政学が発揮され、挟み打ちできる。

 安倍さんとプーチンさんは信頼関係とか、歩み寄りが可能とか、言葉の遊びが。
 プーチンさんは経済、困ってる。
 日本から技術を、できればただでもらいたい。

 日本から渡すばかりで、じゃあ北方四島が戻ってくるかとなると、その話は事実上ゼロ。
 それなのに信頼できるとか、聞こえのいい話ばかり。

 僕のブログにこんなコメントが来た。
 「今度はロシアですか」。

 韓国にも一方的に10億円を渡した。
 相手の求めるままにすれば、それは関係良くなるだろう。
 今度はロシアに対してするのかという、厳しいコメント。

 昨日、山本一太さんとの生トークでも、それを指摘した。

 日韓合意で朴槿恵が静かになってると言っても、民間団体の手で慰安婦像がむしろ世界に増えていく。
 そういうことがあっても、朴槿恵さんが身動きとれなくなる方を重視するやり方、僕と安倍さんは違う。

 いま何が起きてるのか。
 「新しいアプローチ」と言ってるが、中身全然ないでしょ。
 これは、僕の知ってる限りで言えば、総理官邸の中で、どちらかというと珍しく意見が分かれてる。

 第2次安倍政権の特徴は、官邸が一致団結してきた。
 財務省が分断工作してきても、分断されない。
 でも、この日露は割れてる。

 安倍さんは迷っていない。
 日韓合意も含めて、完全にリアリズムに徹することに自分を集中させてる。

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