昭和天皇崩御報道の“戦場”を描いた青山繁晴さんの「平成」が文庫で“復刻”!
2016.08.14 Sunday 03:16
くっくり
【ひとかけらの小説に過ぎない「平成紀」がささやかに問うものは、ひとつではありませぬ。
しかし、そのひとつには、たとえば何があるでしょう。
昭和から平成へ移る時代が、ほんとうは昭和天皇の大御心に反する時代であったのではないか、そしてわたしたちの願いと祈りにみずから反してしまう誤謬の根っこと真正面から向かい合うことが、たった今の時代と次の時代をわれら日本人が切り開く鍵ではないか。
声を大にはせず、囁 (ささや) きのような、この問題提起を込めて、この時機、タイミングで世に出たことを、身震いするような深い感慨とともに受け止めています。】
8月8日の陛下のおことばを、私たち国民はどう受け止めるべきか?
『平成紀』は、それを考える大きなヒントにもなると思います。
青山さんは、レギュラー番組の『虎ノ門ニュース』でも、『平成紀』について話されていました。
その要旨を紹介しておきます。
<8月4日放送分より>
●表紙の題字は青山さんによるもの。
●なぜ鳥の絵なのか?については、「一番最後に何が描かれてるか、よかったらお読み下さい。そしたらこの意味が分かってくださるかもしれません」。
●あとがきは『月刊Hanada』の花田紀凱編集長。
●昭和天皇崩御をめぐる報道は、共同通信の社内で賞をもらっている。
●人間関係は全部フィクションだが、昭和天皇崩御をめぐる報道は、全部、事実のみを記している。特に出てくる人、取材源に対しては会いに行った。
●たとえば赤錆さん(匿名)という人が出てくるが、この赤錆さんが、昭和天皇が崩御されたことを発表前に記者に体を張って教えてくれるシーンがある。これは事実。そのあと報道が全部終わって、飯を食いに行った時に、「あなたどうして私に確認の電話をしてこなかったんですか」という意味のことをおっしゃったが、それも全部事実。
●人間関係は、恋や愛にならない手前の、ほのかな心の交流なども描かれているが、そこはフィクション。そういういろんな思い、心のやりとりも、厳しかった報道合戦の裏にありましたよということ。
<8月11日放送分より>
●最後の部分をクリアにしている。推理小説の謎解きみたいに、最後、実はこうだったというのを、滝が落ちるように書いている。文学的にはやりすぎで、曖昧にした方が評価を受けやすい。
●それを全部明かしたのは、改元や、天皇陛下というご存在が続く時にどうしても皇位継承の問題を避けられないので、そのことを考えていただく現場からの証言にならなければいけないと思った。
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