尖閣周辺の中国船の狙い&“ご譲位”が外国勢力に使われる可能性!? 青山繁晴「虎ノ門ニュース」

2016.08.11 Thursday 16:38
くっくり



 憲法があるので尖閣諸島で何もできない実態が続いていて、だから国民の怒りが高まってると僕も考えているが、しかし一番追い込まれてるのは中国の側であるということは、しっかり冷静に見なきゃいけない。
 だから(これらのニュースは)そういうふうにつながっていると。

 アメリカの優柔不断なオバマ政権が、なぜこんなに素早く態度を鮮明にするか、つまり国務省の正式な広報として、尖閣諸島は日米安全保障条約の適用範囲内だと、ということは簡単に言えば、横須賀を母港としてるアメリカ海軍第七艦隊の空母打撃群が、かつて台湾海峡に入ったように、尖閣諸島のあたりを遊弋しますよと言ってるのと同じ。
 急に中国は退いたでしょ。気がついてるんです。

 親中派の二階俊博幹事長の就任祝いをいたしますと言って(笑)、突然、中国大使が自民党本部に行って、二階さんに、予め本当は決まっていた話だと思うが、ルールがあると言われて、左様でございますかというような対応をするのは、二階さんていう中国なりのカードを使って、アメリカにメッセージを送ってる。

 中国には第七艦隊恐怖症があって、ウクライナが持て余してたジャンプ台の空母、今は「遼寧」だけど、実態はほとんど艦載機を乗せられない。それを中国のお金持ちが、カジノにしますって嘘を言って買ってきて、それで「遼寧」を騙して造った。
 ウクライナの関係者は僕にはっきり、儲かったけれどあれは騙されたんだと言ってた。僕以外の人にも普通に言ってるのでは。

 空母に対する恐れがものすごく浸透してるので、空母打撃群が横須賀から西に動いてくると。
 特に原子力空母、補給の必要が極めて少ないので、行ったらずっとそこにいられる。しかも地球規模で言うと横須賀は目の前。
 中国にとって非常に厄介な話になるので、急に態度が変わってきた。

 アメリカの事情というのは、トランプ現象の中で、トランプさん失言で弱ってると言っても、アメリカは安全保障大丈夫なのかとなってる。その時にちょうどこの尖閣問題が起きたので、チャンスとして、やっぱりアメリカの軍事力、影響力ってこれぐらいあるんだと見せるチャンスにパッと飛びついた。

 それはひとつには、中国が南シナ海でやりすぎて、いくらオバマさんが優柔不断でもアメリカとして放置できない状況になってるのと、それからいちおうアメリカの建前は国際法って大事だよねと。国際法の秩序も戦争の勝者アメリカが作ってきた面があるから。

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