平和だから呆けたのではない。他人任せにしたから呆けたのです。 “幻の名著”が新書で復活!「壊れた地球儀の直し方」
2016.06.10 Friday 21:11
くっくり
分けて出さなかった理由は、「世界の根っこを掴みたい志のある読者に読んでほしかった。根っこを掴むには、すべてが繋がっている全体を読んでもらうのが一番」だからだそうです。
とても12年も前に書かれたものとは思えません。
まさに「予言の書」で、先見の明に驚かされます。
「壊れた地球儀」、それは戦勝国アメリカが作った地球儀です。
ブッシュ政権の時代に入り始めた亀裂が、オバマさんとトランプさんによって誰の目にもくっきりと見えるようになったと、青山さんは言われています。
「壊れた地球儀」の中で、私たち日本国民はどう生きていけばよいの?と、途方に暮れそうになりますが、青山さんは、「壊れた地球儀こそ、貴重品」であり、私たちがここからいかに生きるべきかを教えてくれます。
個別の話で言えば、イラク現地取材(2003年12月)の章が特に興味深かったです。
取材されたことはもちろん知っていますが、詳しい内容はよく知らなかったので。
本当にギリギリの目に遭われていたんだなあ…と。
ドキドキ、ハラハラ…(°_°;)
誤解を恐れずに言えば、そのへんの小説より百倍面白い!
イラクの混乱は現在も続いています。
なぜこんなことになってしまったのか?
それを知るうえでも、当時の青山さんの取材と解説はとても貴重です。
「アメリカは戦争ばっかりしている困った国だけど…」と、青山さんは日頃からコメントの中でよく言われますよね。
これも、世界の様々な現場を回られてきたからこそ出てくる、重たい言葉なんだなと改めて感じました。
今回、中国の脅威についてはあまり触れられていませんが、その少ない記述の中に、非常にぞっとするくだりがありました。
青山さんがかつて北京に行かれた時、中国共産党のブレーン組織である社会科学院の幹部にこう言われたそうです。
「早くアメリカ軍を出て行かせなさい。アメリカ軍が出て行けば、わが中国人民解放軍が、今度は日本を守ってあげますよ。遠いアメリカより、近い中国に守られる方が安心ですね」
これはジョークではありません。
中国は、日本が自立するはずはないと思っており、アメリカさえ出て行けば、自分たちが日本を属国にできると本気で信じているのです。
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