それでもオバマ大統領の広島訪問は良かったと思う
2016.05.28 Saturday 04:30
くっくり
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5月27日、伊勢志摩サミット出席のため来日していたオバマさんが、現職のアメリカ大統領として初めて、広島を訪れました。
私が特に注目したのは、オバマ大統領が演説(所感)の中に
「道義的責任(moral responsibility)」
という言葉を盛り込むかどうかでした。
これは、2009年、オバマ大統領が「核なき世界」の実現を訴えたプラハ演説で用いた表現です。
青山繁晴さん(私と違って「謝罪しないなら来ない方が良い」という立場)も、かねてからそれをポイントとして挙げていました。
【幾ばくかでも期待されている被爆者のために、わたしはもう一度提案する、せめてプラハ演説のあの一節を再現してくださいませんか、と。
原爆投下に直接に関連して「道義的責任」、原文でも a moral responsibility となっている言葉を、被爆者に対して用いれば、それは限りなく謝罪に近づく。
アメリカ国内に対しては「謝罪はしていない」と言い、アメリカ国民が幼い頃から教育とメディアで刷り込まれている「原爆投下は正しかった」というパンドラの箱をひっくり返さずに済む。しかし被爆者と日本国民にとっては謝罪に等しい「道義的責任」を認めたことに通じる】
(月刊Hanada 2016年7月号「澄哲録片片」)
1週間ほど前、オバマ大統領のスピーチライターを務めるローズ大統領副補佐官が、複数のメディアのインタビューで、「大統領は『道義的責任』に言及するだろう」と述べていました。
ですから、てっきり盛り込まれるのだろうと思っていたのですが、実際は……!
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