オバマ大統領の広島訪問を基本的に歓迎します
2016.05.20 Friday 02:39
くっくり
世界でただ一国、核兵器を実戦で使用し、何十万人もの無辜の民(私たちの同胞)を殺害したアメリカ、その現役大統領による初の被爆地訪問という重みを考えた時、やはり感慨深いものがあります。
被害国と加害国のトップが、ともに被爆地で、犠牲者(広島を含む第二次世界大戦で亡くなった人々、というのがオバマ政権の見解)に哀悼の意を表する。
日本だけではなくアメリカにとっても重たいことで、そこはオバマ大統領の決断を素直に評価してもいいのではないかと思っています。
「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」
広島の平和記念公園にある慰霊碑にはこう書かれています。
主語がないため、何かと物議をかもす文章ですよね。
では、主語が必要な英語では、これはどう訳されるのでしょう?
4月に広島でG7の外相会合が行われ、外相らが平和記念公園を訪れた時、外務省は、碑文の主語を「WE=人類」であって、決して特定国を指すものではないと、各国に説明したそうです(朝日新聞4月12日)。
これは、1970年に当時の山田節男広島市長が、「主語は『世界人類』であり、碑文は人類全体に対する警告・戒めである」との見解を示したことから来ているようです。
が、日本の左派の間では、主語は「日本」、つまり原爆投下は日本に責任があるという解釈がされることも未だにあるようです。
そんな馬鹿な。
原爆を投下したのはアメリカなのに、なぜ日本に責任が?
本来なら、あの碑文の主語は「アメリカ」とすべきです。
百歩譲っても、外務省や広島市側が言う「人類」でしょう。
であれば、オバマ大統領が被爆地を訪問することで、少なくとも主語に「アメリカ」が含まれることになりませんか?
つまり、左派の「原爆投下の原因と責任の全ては日本にある」という主張はこれで崩れませんか?
そんなささやかな希望を私は持っています。
オバマ大統領の広島訪問を実現させるため、日米間では、民間も含め、さまざまな人々が努力を続けてこられたと思います。
安倍総理はもとより、広島出身の岸田外相の思いは特に強かったようです。
アメリカでは、キャロライン・ケネディ大使(オバマ大統領と直接やり取りできるらしい)の尽力が大きかったと聞きます。
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