続・自衛官の命が大切なら二度と差別はしないで下さい

2016.02.08 Monday 17:02
くっくり



 他の政策で共産党と一致できない点が多い。
 党内の保守派を中心に根強い反対の声がある。
 党支持層にも共産党アレルギーを持つ人が多い(私の父もそう)。

 ……などのようです。

 どう考えても最初から無理筋だったのに、こんな構想に安易に飛びつこうとしたこと自体、民主党の凋落を表しています。

 一方、共産党の志位委員長は、先週2月4日の記者会見で、安倍総理が戦力の不保持を宣言した憲法9条2項の改正の必要性に言及したことについて、こう述べました。

「9条の改変は絶対反対だ」
「自衛隊を違憲の軍隊だと考えているが、9条を改変するのではなく、9条という理想に向けて自衛隊の現状を国民合意で一歩一歩変えていくべきだ」
「軍縮を行い、ゆくゆくは9条の完全実施に進むべきだ」

 要するに、「自衛隊は不要だから解体する」と言っているのです。
 (「自衛官の命が大切だから解体する」ではないので、念のため)

 これは別に驚くことではなくて、もともと共産党は、綱領(2004年1月17日改定)でもそのように明記しています。

 とはいっても、この10年あまりの間に、中国や北朝鮮の軍拡などで東アジア情勢は大きく変わったし、さすがに共産党の見解も変わってきてるのでは……と思った人は甘い!

 志位委員長は、2015年6月23日の日本外国特派員協会の記者会見でも、はっきりこう言っています。

「自衛隊は違憲の軍隊だが、これは一気になくすことはできない。政権を担ったとして、平和外交で友好関係を築き、『自衛隊がなくても日本の安全は大丈夫』と、圧倒的多数の合意が熟したところで、9条全面実施の手続きに入る。すなわち、自衛隊解消に向かう」

 運動家が言うなら分かりますが、これは国会に議席を持つ、れっきとした公党の代表の言葉です。

 共産党が、国や国民を守ろうとする自衛隊とは対極にある集団であることを、改めて思い知った人も多いでしょう。

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