鈴木史朗さんが靖國神社のみたままつりで出会った“奇跡”と英霊への“お返し”
2016.01.25 Monday 02:12
くっくり
出演当日はあいにくのゲリラ豪雨に見舞われ、しかも、私自身も日中から体調がすぐれず、「どうしてこんな日に当たってしまったのか」と悲しく思っていました。
ところが、靖國神社到着直前に雨が上がり、多くの観客が集まってくださった。舞台にはだるさを引きずった私と、「英霊の方々に見せてあげたい」と考えて来ていただいた、芸妓姿の踊り手の美柳有白扇さんが上がりました。
すると不思議なことに、一陣の涼しい風が吹き、それまで不調だった体が、まるで内部から細胞が生まれ変わるかのように、すっかり治ってしまったのです。私は歌いながら、信じられない気持ちと、これまでに味わったことのない歌い心地の良さを感じていました。
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[「千代田区観光協会」より]
■靖国への「お返し」
さらに不思議なことに、歌い終わって楽屋に戻ると、観客の方々から「見えましたか? 鈴木さんが歌っている間、舞台の能楽堂の屋根の上に朱色の龍のような光が降りてきたんですよ」と、何人もの方から声をかけられました。
私はもともとオカルト否定派で、霊や超常現象の類は一切、信じていませんでした。しかし、体調がよくなったことは事実ですし、何人もの方が不思議な現象を目撃している。私は何か科学的に、あるいは説得力をもって説明できる根拠がないものか、と科学者の研究成果や、古い文献などをあさりました。
特に思い当たったのが、「般若心経」でした。〈是諸法空相 不生不滅〉──すべては空であり、生まれることも死ぬこともない──そうか、靖國の英霊は今なお「生きて」いるのではないか、だからこそ、私の歌や思いを受け止めて、知らせてくれたのではないか……。そんな風に考えるようになったのです。
私は、戦争で名誉の戦死を遂げることはできませんでしたが、一年前、はじめての昇殿参拝の時には自然と頭が下がり、「本当に遅くなってすみませんでした」と心からの感謝をささげる気持ちになり、自分が今まで抱いていたわだかまりが消えていくのが分かりました。「よかった、私も英霊の方々に何か少しでもお返しができた」と。
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