『ザ・コーヴ』の反証映画『ビハインド・ザ・コーヴ』1月30日公開

2016.01.11 Monday 03:14
くっくり



 八木さんが映画で特に好きなシーンが2つあるそうです。

 日本人と鯨の繋がりを伝える歴史のシーン。
 そして、南氷洋の捕鯨のシーン。

 南氷洋のシーンでは太地でお世話になった元捕鯨師の顔がだぶってしまい、編集中に毎回、感極まったそうです。

「この人たちが戦後、苦しく貧しい生活に追い込まれた日本人の命をつなげてくれたのだ。
 それが今、断たれようとしている」

 と、夜中に涙を流しながら編集作業をしたそうです。

「日本では古来より、鯨肉は縁起がある食材として継承されてきた。
 クジラは魚偏に京と書く。
 一番大きな魚という意味だ。
 先人達は『子供たちが大きく育ちますように』『商売繁盛しますように』などと願いを込めて、祭りの際に鯨肉をふるまった。
 その伝統の鯨食文化がいま危機に直面しているのだ」

「撮影中、私は何者かに取りつかれているのではないかと感じることが頻繁にあった。
 そうでなければあの困難な道のりを猪突猛進した行動を理解できない。
 『天から誰かが降りてきて撮影している』とさえ思った。
 監督は誰か、と聞かれたら『見えない誰か』との回答が、私自身、しっくりくる」


 映画『ビハインド ・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜』は、
 2016年1月30日から東京・新宿のK's cinemaで公開されます。

 八木さんはCINRA.NETにこんなコメントを寄せています。

「人それぞれの意見・主張があって当然だと思っています。
 ただ、一部の反捕鯨家が行う自分の顔が見えないところでの大量のファックス送信や、ヘイトスピーチなどの嫌がらせは断じて許せません。
 脅しに怯え、立ち向かう事をしないどころか、自虐的になってしまった日本に思えてなりません。
 捕鯨問題は国際社会で起きている様々な日本の対応のあり方の縮図に見えます。
 日本人の美徳である耐え忍ぶ、あうんで分かり合える、という素晴らしい民族性が今、仇となっている。

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