夫婦同姓に合憲判断! なぜか議論されない「子供の姓」

2015.12.18 Friday 02:32
くっくり


【また、吉井さんが旧姓を使っているために、思わぬ事態も起きた。
 長男・谷 昊埜君が、小学校でけがをしたときのこと。
 吉井さんの職場に、担任の先生から電話がかかってきた。
 吉井 美奈子さんは「『谷さんですかね?』みたいな感じでかかってきたんですけど、うちは、ほとんど、その名前では仕事してないので、(助手に)間違い電話かなと思われて。それが、もし緊急だったり、入院とかね、手術とかの話だったら、全くわたしの方に気がつかないままだったんだろうなと思うと、ちょっと怖いなと思いましたね」と話した。】

 だから、そんな理由でいちいち法律変えてたら大変でしょ!(T_T)

 というか、予め職場や学校に「夫婦別姓にしてます」って、なぜちゃんと伝えておかないのだろう?
 それは法律の不備や、ましてや違憲・合憲とかの問題じゃなくて、親としての責任感の欠如ではないの?

 親がしっかりしていなければ、仮に法改正して夫婦別姓が認められたとしても、こういう事態はいつでも起こりえますよ。
 だって、世の中すぐに変わるわけじゃないんだから。

 法律ができても、実際にすぐに別姓にする夫婦はごく少数だと想定されます。
 夫婦別姓が珍しくない世の中になるまでには(社会全体が別姓家族に普通に対応できるようになるまでには)、少なくとも法が施行されてから10年か20年か、それぐらいの期間は必要でしょう。
 
※FNN・産経の世論調査では別姓を「希望する」が13.9%で、けっこういるじゃん?と思われるかもしれませんが、現実には相手と考えが合わなかったり、親族との絡みなどもあって、本当に実行に移せる人はこの数字よりかなり低くなるでしょう。

 要するに、法律で別姓が認められようが認められまいが、「うちは姓は別々ですが同一家族ですので、対応よろしくお願いします」と周知しておけばすむことです。
 法律を変える必然性は全く感じられません。

 吉井美奈子さんは先月、NHKの取材も受けていました。
 それによると、彼女は11月4日の最高裁での弁論の後の記者会見で、こう話しています。

【生まれてきた名前を使い続けたいという気持ち、皆さん強く思っていて、使い続けられるのは個人の尊厳を大切にする意味でも大事なのでは。】

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