夫婦同姓に合憲判断! なぜか議論されない「子供の姓」

2015.12.18 Friday 02:32
くっくり



 生命や財産を失いかねない危機にどう立ち向かうか、それは国として(人としても)基本的に共通しています。

 でも、結婚の際に夫婦の姓をどう扱うかについては、結婚観や家族観や宗教観など国によって大きく違ってくるので、「グローバルな基準」ははっきりしません。

 だから、「他国がこうだから日本もこうすべきだ」というのは、夫婦別姓の議論にはなじまないと思います。
 まさに「よそはよそ、うちはうち」。

 「ヨーロッパは別姓が多いのに日本は遅れている」と言う人も多いですが、何でもかんでもヨーロッパと同じにしようという考え自体が浅薄ではないでしょうか。

 「じゃあヨーロッパは結合姓(複合姓)も多いから導入すれば?進歩的なんでしょ?」と言ったら、彼らはそれはそれで、「結合姓は日本にはなじまないから…」と反対するんじゃないですか?

 それにデータを見ると、ヨーロッパは日本人が思っているほど「進歩的」でもないようです。

※データの例:Hatelabo Wikipedia

 ドイツは1994年に選択制別姓が認められましたが、今も同姓が原則で、8割程度の女性が夫の姓を選択しているそうです。

 フランスは基本的に別姓ですが、やはり妻が夫の姓を名乗る慣習があります。結合姓も認められているそうです。

 イギリスも別姓が可能ですが、女性が夫の姓や結合姓に変えるのが一般的とのことです。

 アメリカでは、こんな話もあります。

日本って夫婦別姓ダメなんだ。意外。 逆にアメリカは、別姓か複合姓でなければほとんどの場合女性が男側の姓を取らないといけないから、日本は婿養子で男が女の姓を取る時があるよ、と言うと、「日本はなんて進んでるんだ!」と言われる。いろんな見方があるなぁ。

— Takaoki Onishi/大西 宇宙 (@takabaritone) 2015, 12月 16


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