田辺誠が南京大虐殺紀念館建立を後押しした!?

2015.12.12 Saturday 02:29
くっくり



 ただ、三岡氏の追及がこれで終わったわけではありません。

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 三岡氏は平成3年9月、中央軍事委員会副主席の劉華清と会談した時、再び声を上げました。

 劉華清は、海軍司令を務めた後、昭和63年4月、中央軍事委員会副主席に就任、余秋里と同じように軍の中で強い影響力を持っていた軍人です。
 三岡氏が劉華清と会談した翌年、?小平から江沢民への権力継承が行われ、その時の第14回党大会で劉華清は軍事委員会で2番目、政治局常務委員会で6番目の地位に上っていました。
 中央軍事委員会と政治局常務委員会の双方を兼任しているのは江沢民と劉華清だけでした。

 その劉華清に、三岡氏はこう質問しました。

「南京大虐殺紀念館を案内されたが、なぜ事実でもない虐殺の記念館を建てるのか」

 劉華清はこう答えました。

「中国が解放される前の時代を若い人へ知らせるために行っている。虐殺紀念館は中国の中でのことだ」

 やはりまともには答えていません。

 が、それで引き下がるわけにはいかないので、三岡氏はさらに30万という数字を出して質問しました。

 すると劉華清は黙ってしまい、答えませんでした。
 答えられなかったのでしょう。

 ?小平から始まって、中国高官らは、答えたくない時はこのように話を切り上げてしまいます。

 それらを思い返した三岡氏は、「南京事件」は中国内の政治的発言であり、それらを問題にする日本が間違っていると納得させ、以後、問いただすことをやめてしまったそうです。

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 補足すると、櫻井よしこさんが、2005年に中国社会科学院研究所研究員の歩平氏と議論をした時も、こんなことがありました。

 櫻井さんが「日中戦争の犠牲者数がなんの説明もなく増えていったのはなぜか」と問うたら、歩平氏は逃げ腰に。

 3度目に問い質した時に、歩平氏はやっとこう答えています。

「戦争の犠牲者についてですが、歴史の事実というのは孤立して存在するのではなく、それは感情というものに直接関係してくるということを申し上げたいと思います」

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