戦争を清算しきれていない日本と拉致被害者救出義勇軍 「カツヤマサヒコSHOW」より

2015.12.07 Monday 02:41
くっくり


★「義勇軍」による拉致被害者救出

喜多由浩
「このような小説を書くことで、国民世論が盛り上がったら、法律も変わるかもしれない。
 政府もそこまで考えてないだろうし、世論も割れている中で、自衛隊の特殊部隊も動きようがない。
 少しでも書くことによって何か変わらないかなと。
 現状では今のところ、残念ながら動かない」

勝谷誠彦
「僕は昔から義勇軍を作れないかなと」

喜多由浩
「義勇軍ですよ、でも彼らは。
 国がやらないなら自分たちが志願者を募って、助けに行くと。
 闇雲に行ってもダメなので、北朝鮮に協力者を作って、プロの技術を持った人たちが行けば、助けられると、彼らはシミュレーションを何度も考えている。
 だから荒唐無稽ではない。
 あとは国家の意思だと彼らは言う。
 国が「やりますよ」と言ったら、極端な話、法律は後からついてくるかもしれない。
 能登半島沖で不審船を追いかけた事件があった。
 1999年、海上警備行動を初めて発令した時。
 その時に、それを追いかけた船に乗っていた海上自衛隊の人がいた。
 不審船を取り逃した(リスクがあるので追いきれなかった)反省から、海自が特殊部隊を作った。
 その不審船は清津(チョンジン)の港に入っていったのが衛星で確認されている。
 彼は、その不審船にひょっとしたら拉致被害者が乗っていたかもしれないと言う。
 それを助けられなかったことが、彼にとって非常にトラウマになっている。
 なので彼は意見具申して、約2年後に海自に特殊部隊ができた。
 その彼が、小説に登場するモデルの1人。
 なので非常にリアル。
 僕もその話を聞いてびっくりした。
 能登半島沖の時は、何も準備ができていなかった。
 臨検(北朝鮮の船に乗り込んで調べる)に行く時に、相手は当然武器を持っているから、こちらは死ぬ覚悟。
 防弾チョッキもないから、漫画雑誌を腹に貼った。
 たぶんこれは死ぬだろうと思いながら、彼(指揮官の一人)は部下を見送った。
 直前に中止命令が来たので、そういうことにはならなかったが。
 だから彼には忸怩たる思いがあり、今度来たら絶対に、逃がしたくない。
 そのためには何をやればいいのか。
 彼はいろいろ考えて、まず自衛隊の中で特殊部隊を作るために動いた。

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