戦争を清算しきれていない日本と拉致被害者救出義勇軍 「カツヤマサヒコSHOW」より

2015.12.07 Monday 02:41
くっくり



喜多由浩
「主人公の一人、カズは在日コリアンと結婚して、差別もあるし、仕事もなく、貧困。
 子供をいい学校に行かせたくても難しい。
 そこへ夢のような話が来たので、9万3000人が渡った。
 日本人妻もたくさん一緒に渡った」

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★再び、小説「アキとカズ」

勝谷誠彦
「アキとカズは昭和元年生まれ。
 名前の由来にもなっている。
 読んでいて、全部が辛い。
 普通は小説というのは、段落ごとにちょっと良かったなとか、いい話だなというのを置いて、読者を引きつけるが、これは全部辛い(褒め言葉)。
 つまり、本当のことを書けば、こうなるんだろうなという。
 シベリア、フィリピン、モンテンルパ。
 モンテンルパは泣いた。
 モンテンルパは日本の戦犯が収容されたフィリピンの刑務所」

喜多由浩
「実際にモンテンルパの死刑囚、冤罪が多かったが、彼らを支援して助けようとしていた人を取材した。
 いつ処刑されるか分からない状況を、10年ぐらい耐えながらやっと帰国した人たちも取材した。
 だからどうしても厳しく悲しい話になる。
 女性として、帰国を待っていられない人も多かった。
 これが本当に悲しい」

勝谷誠彦
「戦後の日本が抱いているトラウマを全部入れたような小説」

喜多由浩
「昭和という時代の彼女たちを、戦争をまだ清算しきれていない日本を描きたかった」

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★憲法と東京裁判史観と拉致…独立国家とは?

勝谷誠彦
「1週間で作ったとされる、臨時のつもりの憲法をまだ使ってるの?と当時、作成に関わったGHQの人たちは言っている」

喜多由浩
「東京裁判史観。
 戦争で日本だけが悪いことをしたと、占領軍がそういう『押し付け』の憲法を作った。
 日本は経済だけやっていればいいと。
 国家として一番大事な安全保障や外交は、今でもそうだが、アメリカに任せると。
 それがまさしく国家としての、軸や芯がない日本、未だに戦争を清算できないことにつながっていると思う。

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