スーチーで大丈夫?ミャンマー政権交代へ
2015.11.14 Saturday 03:11
くっくり
但し、このロシアの通信社の記事など見る限り、“ミャンマーの主たる投資国”である中国は、まだまだ余裕があるようです。
中国といえば、今年6月にスーチー氏が訪中しましたよね。
この時、中国の民主活動家や人権派の間で、スーチー氏が中国の人権問題に言及するのではないかという期待が高まりましたが、彼女は全く触れることはありませんでした。
こうしたことも、中国に余裕を与えているのかもしれません。
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一方、わが日本は“スーチー新政権”に対してどんな戦略を準備しているのでしょうか?
父親のアウンサン将軍が旧日本軍から独立支援を受けていたことや、1985年から1年間京都大学で研究員として過ごしたことを絡めて、スーチー氏を親日家であるかのように伝えるメディアもありますが、はっきり言って、彼女は日本に不信感を持っています。
スーチー氏に言わせれば、それは、日本が1980年代までミャンマーの最大援助国で、88年の軍事クーデター後もいち早く経済援助を再開したことにあります。
日本としては、ミャンマーを国際社会で孤立させないよう、関係を保ちながら民主化を働きかけてきたのですが、スーチー氏はそんな日本を人権軽視だと非難しました。
人道援助(ポリオ生ワクチン援助)ですら、スーチー氏は「軍事政権を利するだけだ」と非難したので、日本政府は遠慮がちに援助をしていたそうです。
「軍事政権を利するだけだ」というスーチー氏の言葉が本当なのかを確かめるため、西村眞悟さんが議員時代、実際にミャンマーの田舎のポリオ生ワクチン接種現場を見に行ったことがあります。
西村眞悟の時事通信 平成20年7月18日によれば、
【そこでは、多くの若いお母さんが村の学校に子供を抱えて集まっていた。
楽隊が演奏して踊りも始まった。
まるでお祭りのようであった。
そして、お母さん達は幸せそうにニコニコ笑っていた。
私には、この多くの子供達が日本の援助により小児麻痺の恐怖から解放されることが、何故「軍事政権を利するだけだ」と非難するのか、スーチーの言うことが馬鹿らしかった。
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