ユネスコにどう対処すべきかを考えてみた…Tweetまとめ15.10.01〜15.10.15
2015.10.17 Saturday 02:29
くっくり
1980年代、アメリカとイギリスがユネスコを脱退しました。
ユネスコの動きが政治化した(ソ連寄りになった)ためです。
その後、ユネスコの政治利用はやめようということで、日本の松浦事務局長(当時)などの尽力で改革が進み、やがてアメリカとイギリスは復帰。
以降、政治利用はしないというコンセンサスでずっと来ました。
それを破ったのが、今回の中国の動きであり、ユネスコの登録決定です。
世界記憶遺産の審査は、文書保存などの専門家14人でつくる国際諮問委員会が行っています。
ただ、委員の選考基準は明確ではないうえに、歴史学者も含まれていません。
外務省によると、記憶遺産の現行の審査基準では、資料の保全や管理の必要性だけが検討対象で、歴史的に正しいかどうかは判断材料にはならないそうです。
が、世界の人たちは「記憶遺産に登録された資料=歴史的事実である」と考えるのが普通でしょうから、このまま放置すれば中国の捏造が固定化する事態を招いてしまいます。
この点については、今後資料が公開された時に(そもそもが資料を非公開のまま審査して登録を決めるという制度もおかしいのですが)、日本の政府と学者が総力を挙げて巻き返しを図らなければなりません。
資料のどこが捏造なのかを具体的、論理的に示して、ユネスコと国際社会にアピールすべきです。
日本政府がユネスコにどう対処すべきかは、保守の間でも意見が割れているようです。
「拠出金を削減するか、いったん停止する」
「米英のようにユネスコからいったん脱退する」
「拠出金削減も脱退もダメ。日本のさらなる影響力低下につながり、中国が喜ぶだけ」
というふうに。
日本はどの道を取れば良いのでしょう?
朝日新聞10月14日朝刊に坂元一哉・大阪大大学院教授のコメントが掲載されましたが、ここにひとつのヒントがあるような気がします。
【ユネスコの創立趣旨は、人の心の中に平和のとりでを築くことだ。日本政府の反対を押し切り「南京」を記憶遺産に登録したことは、国家や人々の対立の溝を深め、趣旨と正反対の結果になっていると言わざるを得ない。
その意味で、政府が分担金の停止を持ち出して明確に抗議の意思を示したのは悪いことではない。これまで日本外交は不満があっても協調を重視し、我慢し続ける面があったが、必ずしも良い結果につながらなかった。このままユネスコの事業が対立する歴史問題の「お墨付き」に利用され続ければ、日本人の心に「ユネスコって何だ」という拒否感が深まりかねない】
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