「最近朝鮮事情」衆議院議員が見た20世紀初頭の朝鮮(2)終

2015.08.22 Saturday 02:25
くっくり



●かように朝鮮人は棒でなぐられても平気な程怠けがちであるが、一体に朝鮮人は真面目に働くのを卑しむ風である。徒食の輩を尊び、働くものは下等のもののように思う。故に商売など実業を卑しむのは勿論である。これは日本も同じ嫌いがあるけれども、一般に仕事を厭う有様は決して日本などの比では無い。

●又市街地などでは家々の柱という柱に皆文字を書いて紙を張って居る。色々の連句などいかにも宏大そうに見せかけて居るのがある。これも外貌を繕う為であろうが、しかし家の中に入って見れば、実に簡単で台所道具や煙草道具の外、他に道具らしい道具は無い。土間に靴やおかしげな下駄がある位のことである。

●又朝鮮人は夜と昼とを間違えて居るのでは無いかと思われることがある。京城など夜十二時を過ぎても人を訪問することは珍しくない。宮中でも多くは夜、政務を視られると云う。先頃各大臣が参内して政務を三時から六時までの間にすることを奏上して勅裁があったと云うのもこれからである。

●又朝鮮人は五大を恐れると云う人があるので、これもまた不思議と思うて聞けば、第一太閤秀吉、第二大院君[註1]、第三大鳥圭介[註2]、第四大島義昌[註3]、第五大石正巳[註4]じゃそうじゃ。成る程、皆朝鮮人には一時都合の悪かった人かも知れない。

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[左から大鳥圭介、大島義昌、大石正巳]

[註1]大院君:興宣大院君。李氏朝鮮末期の王族・政治家。高宗(息子)の王妃である閔妃と権力闘争をくり広げた。1898年没。
[註2]大鳥圭介:1893年7月から94年10月まで朝鮮公使。大院君に対して朝鮮の近代化を宣言し、日清戦争開戦直前の困難な外交交渉に当たった。

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